40歳からのブログ MSWの日常

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【医療ソーシャルワーカー】私だったらこんなMSWにお願いしたい:心臓リハビリテーション 事例付き

もう数年前だし、事例として話すならまぁいいかということでお金持ちでもお金で苦労している人も気をつけて~という回復期リハビリテーション病棟への転院について(循環器系)のお話をちんたら書いてみようと思います。コロナの話でもせーよってことなんですけど、コロナのこと書いたら、本当に医療従事者、介護従事者は大変だよ。外食産業もどこもそこもって話になるのと事例なんてもってのほかなので書きません。

ちなみにさっきまでハルさんと「戦争について」話をしていたんだけど、内容を書くのはなんだしな~。文章が下手なので、戦争とはなんてことは書けない・論ずるほど知識はありません。だから、心臓リハビリテーションの話を用いながら私がお願いしたいMSWについて書きます。

前回、こんな話をしました。なんかネガティブな私の性格がでている題名・内容だなって思いました。

なかなかMSW系のブログってすごいみてもらえるものでもないので、もう備忘録。

www.makuharu.com

でも、3つ気をつけるだけでだいぶ違うと思います。

話がずれましたが、それに気を付けていれば避けれた話をしたいと思います。これは、医師も家族もMSWも何を考えたの?というお話です。

さて、まずは予備知識です:回復期リハビリテーション病棟

kaifukuki.doctorsfile.jp

ちょちょっと探したみたけど、これが一番わかりやすいサイトでした。

回復期リハビリテーション病棟では、命の危険を脱するための急性期の治療を終え、自宅や社会に戻ってからの生活を少しでも元に近い状態に近づけるためのリハビリテーションを専門に行っています。

入院期間は最大180日(疾患・状態により異なる)、リハビリテーションは1日最大3時間を行い、社会・在宅復帰をめざします。

厚生労働省により、1日最大9単位=3時間(1単位=20分)までと長時間のリハビリが認められています。

患者さんの体への負担を考慮しながら、長時間リハビリを続けるのが難しい状態のときは1コマを20分や40分と短くし数回に分け、長時間頑張れそうなときには、60分を3回行うなど組み合わせて行います。

入院型施設のメリットは最大3時間のリハビリ訓練だけでなく、起床時から就寝時までの間、食事や着替え、歯磨きや整容、排せつなど日常的な動作も含めた生活そのものをリハビリととらえたサポートが受けられること。

夜間の排泄時の補助なども含めた、24時間の手厚い看護が大きな特徴です。

他にも、安心してご自宅に帰れるよう、退院前に患者さんと一緒にご自宅へ伺い、家庭内の改修・補助器具導入の調査や自宅の段差などに合わせて強化したい訓練の見極めを行う家屋調査。また、退院後に使える介護保険申請のお手伝いや各種サービスの調整など、在宅への復帰に向けてさまざまな取り組みが行われています。

大事なのは、太字のところなんだけど、たいてい急性期の病院には医療ソーシャルワーカー(以下、MSW)がいるので、知っておく必要性はないと思います。ただ、MSWは知っていなければダメだと思います。試験にはでないかもしれないけど、社会福祉士ならなんとなくわかっていないとって思うし、MSWなら必須です。

MSWが急性期にいなかったら?という話なんですけどいなかったら、もう自分でするしかないよね・・・・万が一そんなことがあったら、ツイッターのDMで声かけてください。たまに、急性期での医師とMSWの態度がひどかったと泣きついてくる人がいます(リアルに)。医師もMSWもそんな悪気はないと思うんだけど。

ここで知っておきたいのは、自分や家族がどんな疾患で回復期へ転院するかってことです。

わかりやすく言えば、脳疾患で倒れたら、脳外科(内科でもいいけど)出身の先生がいると安心・整形疾患だったら整形の先生など、もちはもちや的な感じ。

たまに○○科の医師しかいないとか、精神科の医師が回復期にいたりとか入院して「OH!」ってことがあるんです。転院すりゃいいんだけど、転院できることすらしらなくって、だんまりする人がいます。

たまに、脳外科の医師、整形外科の医師、などのようにリハビリテーション科の医師っていないの?と聞かれますが、専門科がなんであれ、リハビリテーション病棟で働いている医師をリハビリテーション病棟の医師といいます。わかりづらかったらごめんなさい。

とにかく、疾患は限定的(脳血管疾患・運動器・廃用症候群・心大血管・呼吸器など(一応「など」)だけど、急性期だけでのリハビリは困難(理由は一応あります)だからリハビリ専門の病棟でもっとしっかりリハビリして家に帰りましょうということ(ざっくりすぎてすみません)。

事例というか、なんでそんな病院に転院しちゃったの?

登場人物:Dr.(医師)、MSW(医療ソーシャルワーカー)、Aさん(70歳)、家族(主に長男妻で50歳)

疾患名:大動脈解離

そして必要だったのは心臓リハビリテーション(絶対ってことじゃないけど、それができるということが大事)

私がAさんに出会ったころには自宅に帰ってきてしまっていたので、もうどうしようもない状態でした。ただ、相談ごとをきいてるうちに、それは、MSWも悪かったけどご家族もちゃんと回復期への転院を決めるときに何か考えることはなかったのか・・・・と思ってしまいました。

Aさんは70歳、自宅で倒れて救急車でB病院に運ばれました。診断は大動脈解離でした。

医師も「よくがんばりましたね!」とAさんに声をかけられるほど、B病院の急性期病棟でしっかりリハビリをして食事もできてフラフラしながらもなんとか歩けるほどになりました。

安心した家族でしたが、Aさんはひとり暮らしであることから、つかまるものもないし、自宅で安全な一人暮らしをさせたいと医師に相談しました。

すると医師は「だったら、リハビリをしてくれる病院をMSWに相談するといいですよ」とMSWに連絡して、転院先を探してと言いました。

MSWはいくつか候補を探して、病院を紹介してくれました。Aさんも一緒に行ってもよかったのですが、外出して転倒することが怖い。

家族に任せて転院先はスムーズに決定。

AさんはMSWがすすめ、家族が決定したC病院回復期リハビリテーション病棟へ転院していきました。

しかし、C病院でどんどんAさんはよわってしまい、退院するころには寝たきりになってしまいました。

ストーリーはこんな感じ。

一人暮らしが困難でどうしようと相談を受けました。

人のサイトを引用しまくりだけどわかりやすいから許してね

www.ncvc.go.jp

なんで私がなんでそんな病院に転院しちゃったの?と思ったか、私ならどうするか

その病院が悪い病院ではありません。私が???と思ったのは「回復期リハビリテーション病棟2」だったし「心大血管疾患リハビリテーション料」をとっていなかったこと、脳外の先生しかいなかったこと、スタッフに心臓リハビリテーションを得意とする療法士がいなかったことなどなど、なんでそんな病院の「そんな病院」の部分です。

私の知り合いでも心リハ得意です~って療法士は少なかったんだけど、それでも医師が心リハ(心臓リハビリテーション)の経験がどれだけあるかは、MSWなら調べると思うし、家族もそこは転院先の病院にきけばよかったのではないかと思います。

こんなとき私だったらどうするか

MSWを紹介されるときに、さりげなく医師に「心リハが得意な病院ってあるんですかね・・・・」と不安そうに目でもうるませながらトホホな顔をします。

最低でもMSWにそれで家族が困っているという話が伝わればラッキー。医師(循環器の医師だと思うから)からこういう病院があるんだよって言われたらハッピー。いうのはタダなので、言うだけ言います。

次、「心大血管疾患リハビリテーション料」でググっておきます。

MSWに病院を紹介されたら、先にその病院は心リハ得意なのかききます。近隣にないと言われたら、遠くてもいいですと言います。わがままですみませんって拝み倒します。クレーマーと思われるとあとがやっかいなので、病院スタッフには常に低姿勢を崩しません。だけど、自分の意見も崩しません。

紹介された病院をググります。みんなみんながそうではないけど、「回復期1」と書かれてない病院はさほど調べません。どうしても心リハ専門スタッフがいない場合も想定して「リハビリテーション実施指数(説明が難しい・・・リハビリすることでできることが増えているかどうかって感じ。)」もみます。

わからないと思ったら、見学時にその病院のMSWにききます。MSWがそうしたことを知らなかったら、その病院には行きません。退院調整の際、信用できないからです。

一番楽なのはMSWが「心大血管疾患リハビリテーション料」をとっている病院を提示してくれる場合です。自分で調べる過程が減ります。

www.pt-ot-st.net

結構▲のサイトはわかりやすいと思います。回復期1・2ともにMSWとして働いていたころ、教えてくれる人いなかったので、療法士さんやこのサイトで勉強しました。よかったらどうぞ。

ググると、「心大血管疾患リハビリテーション料」がある病院がみつかったりします。私の住む地域にもいくつかありました。

この類の事例は結構あるのですが、心疾患の転院だけど「心臓リハビリテーションをやっていない病院への転院」ということでの「うそー!」って思ったことは初めてでした。家族はそんなことは知らないようで、なんといっていいか本気で困りました。結局、一人暮らしができないAさん。

私だったら、こうした場合どんなMSWにお願いしたいか

「私だったらここまでするという行動の上をいくMSWさん」に転院作業をお願いしたいです。たいてい、病院のことはググればわかります。わからないことを患者、患者家族は知りたいと思うのではないでしょうか。

「あんた、病院で仕事してたんだから上も下もないじゃん」と文句を言われそうですが、病院で仕事してない人にもこうしてみたらと提案しているのでそれで勘弁してください。ただ、私のように細かく調べたりしないでMSWさんに調べてもらいたいことをちゃんと伝えられればいいのだと思います。

私の両親もついに70歳を超えました。そして父に関しては50代で急性心筋梗塞です。そして、主治医のいる病院は心リハはもっていません。頼むから、D病院に転院させてくれ~と思います。お見舞いに行くのは大変ですが、24時間看護付きだから、子供の顔でも週1みせればいいでしょ、とハルさんの週末を奪うつもりです。

回復期リハビリテーション病棟って知らない人は知らないと思いますが、それは非常に身近なものだと私は思います。

そうそう「オレ、私はお金持ちだからこんなの大丈夫」とか思ってる人がいたら、それはどうでしょう。年収1憶って人なら「ですよね~」っていっちゃいますが、それ以外の人は知っておいて損はないと思います(経験上)。正確な年収を聞かれると困りますが、エライ人ほどすごいボールを投げてきます、デッドボールを食らったみとしては素直に話をきいてくれってこともありました。

医師もMSWも治療費に含まれています。MSWさんは忙しいんだけど、こっちは家族の今後が、人生がかかっているので必死になりたい。

何が本人家族にとって大切なのか、対話を大事にしてくれるMSWはいるのでそうしたMSWさんに転院(退院も含め)を手伝ってもらいたいです。私の先輩はそういう人でした。今でも敬愛してます。

最後に・・・・

話はずれますが、善意の医師やMSWに大声で文句を言っても、あまり利はありません。MSWなんかはまじめな人ほど忙しいし、医師なんてたまに時給にしたらいくらだろうと思う時があります。たまになんでアイツの年収が・・・・という医師にも出会いましたが、あれは少数派だと思います。

リスペクトを忘れずにただし、自分や家族のためにはなりふり構わずに、人生を後悔しないように、させないように知識を増やしていきたいし、お医者さんや看護師さん、MSWさんの知恵を最大限かしてもらいたいと思います。

毎度、読みづらいので最後まで読んでくれた方がいたら、ありがとうございました。

(注意)登場人物、疾患名は全く違います。なぜなら事例だからデス。