40歳からのブログ MSWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。雑記。旅行記。軽く福祉。

【ハルさん日記】いきなりピカソのフルネームを暗記してきた・・・画家で一番長い名前ってことはすでに有名だった

昨晩、いきなり、ハルさんが「パブ・・・・ブツブブツ・・・・・ゴ・・・・ブツブツ・・・・ブツス・・・・」と念仏のようなものを唱え始めました。

「あ?」と私が聞き返します。

「え?母上、ピカソ好きって言ってる割にフルネーム知らないの?」と。

「し、知らない。ダメなの?」

「ダメってわけじゃないけど、ちょっとそれだと【にわか】って感じだよね」

(えー・・・・)激しくショックを受けました。でも、言われてみたら、意外に美術の巨匠のフルネームって知らないかも・・・・。そう思ってちょっと確認がてら、自分の好きな絵画の作者のフルネームを調べて、記載しておこうと思いました。

ちなみにパブロ・ピカソについて

ハルさんの念仏を正確に聞いてみると

パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・チプリアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・ピカソ

なんだそうです。長いし、覚える気分でもない。 確かに息つぎなしにいうと念仏のような気がします。

ハルさんは、後期の作品より、前期の作品が好きなのだそうです。

かの有名な「ゲルニカ」が好きではないそうです。書かれた経緯など知らない状態で第一印象が「怖い」だったようです。

 内戦状態にあったスペインで、反政府側のフランコ軍を支援するナチス・ドイツ軍が1937年4月、スペイン北部バスク地方の町ゲルニカを無差別爆撃する。この市民を巻き込んだ殺戮を知り、描かれた作品。「スペイしンを苦悩と死に沈めた軍隊に対する憎悪を表現した」とピカソが語るように、この絵には、現実の戦闘場面が描かれているわけではなく、むしろ戦争によって与えられる恐怖や苦しみ、悲しみといった人間の普遍的な感情が示されている。画面右端の炎に包まれておののく女性、その手前の地面をはうように逃げる女性、さらには殺された子どもを抱いて絶叫している左端の女性など、それぞれの姿を大胆に変形して動作や表情を強調することによって、その感情をすさまじい切迫感をもって見る者に伝える。なお、本作は1937年のパリ万国博覧会スペイン共和国館に展示するために制作されたものだが、スペインが民主国家になるまでは返さないというピカソの信念により、1981年まで、ニューヨーク近代美術館に委託されていた。http://www.artmuseum.jpn.org/mu_gelunica.htmlより引用

案外、彼の第一印象とこの絵の意図はそんなに離れていないようでした。

ゲルニカ

ゲルニカ(引用ソース)

なんとなく白黒でさみしそうな感じというのが私の第一印象です。

初期の作品ってなにがいいのか?ときいたら、知らないって。

多分、ポーラ美術館に行った影響だと思いました。

箱根にあります。よかったらいってみてください(結構の人が知ってるかもしれませんが)。私は諸事情により、結構行ってます。

www.polamuseum.or.jp

コレクション

www.polamuseum.or.jp

ピカソについての話は、また改めてハルさんにしてみようと思います。そしたら、親子の最後の旅行がスペインになるかも・・・。

逆に、ラファエロ・サンティ 意外に短い

"美しき女庭師(聖母子と幼児聖ヨハネ)

私が一番好きなラファエロについては、名前短かったです。意外でした。それ以外になんかタラタラ長いのかと思いきや、思ったとおりの短さで改めて調べる必要はありませんでした。

ルーブル美術館に行けば、写真はとれるし、ガン見もOK。非常にらくちん。

ちなみに左の絵画は私が一番好きで、1時間は鑑賞していられる「美しき女庭師(聖母子と幼児聖ヨハネ)」という名前の絵です。この絵、ウィーン美術館(まだ行ったことない・・・)にある「ベルヴェデーレの聖母(牧場の聖母)」という絵画ととても似ています。似てるというか、

「ルネサンス以降に描かれた聖母子の構図の典型」だそうで、似てても当たり前なのかなって思います。

ちょっと寄り道してしまいました。あと、睡蓮で有名なモネも好き・・・(ミーハーなセレクトなんですけど)、しかし名前は「クロード・モネ」。みじかっ。

結局、著名画家にピカソより長い名前は探したところありませんでした・・・。

一番長い名前の著名人にピカソ以外の画家がいなかったということでした。

だったら、偉人は?

ふと思い出したのが「マリーアントワネット」。そもそもこの時代の人ってさらに王族となると真ん中にダラダラ長いミドルネールやらついていた気がします。

調べてみたら、

マリー=アントワネット=ジョゼフ=ジャンヌ・ド・アブスブール=ロレーヌ・ドートリシュ

ピカソほどではないけどそこそこ長い。確かベルバラ(漫画(ベルサイユのばら))の中に書いてあった気がします。じゃ、ハプスブルク家にもっと長い名前の人はいないかと調べてみます。ありました。

ヨーゼフ・ベネディクト・アウグスト・ヨハン・アントン・ミヒャエル・アダム・フォン・ハプスブルク=ロートリンゲン

ヨーゼフ2世、マリーアントワネットのお兄ちゃん。

もっと探せば結構、長い名前が出てくるのですがキリがないのと、誰これ?となるので、ハプスブルク家での長い名前探しはこのへんで。

ちなみにこのころの有名な作曲家

ヨハネス・クリュソストムス・ウォルフガングス・テオフィルト・モザルト

これがモーツアルトです。ちょっと長い。と言っても本来普通に長いのであってピカソが異常。

長い名前だけにしぼってみるといろいろあった

例えば、有名なのがタイバンコク。

クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット

天使の偉大なる都、帝釈天の戦争なき平和で偉大な輝かしき大地、九種の宝石のような心楽しき王の都、多くの王宮に富み神が化身となって住みたまう、帝釈天が建築の神ヴィシュカルマに命じて造りたまった神聖なる住処

という長さ。日本は短くてよかった。

でも、日本にも

天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命
(あめにきしくににきしあまつひこひこほのににぎのみこと)

という長い名前の偉人がいました。と言っても古事記にでてくる神様なので、これはズルかもしれません。

天忍穂耳命*1が、高木神の娘・万幡豊秋津師比売命と御合してもうけた子。兄弟に天火明命がいる。天忍穂耳命に代わり、筑紫の日向の高千穂の久士布流多気に天降りした。神阿多都比売(木花之佐久夜毘売)との間に火照命・火須勢理命・火遠理命の三子をもうける。國學院古事記センターより引用(こんなセンターできたんだ・・・)

アマテラスという有名人の孫です。

これは長いですね。でも、これを覚えているよりピカソのフルネーム言える方がカッコイイかもしれないと思いました。なんか方向性が修正できなくなるので、長い名前調べは終わります。

画家で一番長い名前探しをしてて思ったこと

ピカソ以外の画家のフルネームを全部みてみたので、結構忘れていた画家さんの名前と絵画が一致したりととても面白かったです。最終的に、当てずっぽうで調べていったら意外に長い名前が降ってきたりと調べるっておもしろいなと思いました。

何かを疑問に思ったら、調べてみてそこから派生することがあったり、途方もない旅のようになるのがネットサーフィンの醍醐味だな・・・と思ったりしました。

最終的に、ハルさんの話に戻したら

ハルさんがピカソの名前を覚えたのは、多分、有名人で一番長い名前と知ってたからだと思いました。なんで、そんなことしたのかはわかりませんが、得意げに言ってたので「すげー」など言って欲しかったのかも。私はそのとき「なんでしってるの?」「ピカソ好きなの?」「ねーねー」などと違う方向に話を広げてしまいました。

ハルさんが帰ってきたら、もう一度言ってもらってそのあとほめなおそう・・・と反省もしました。でも、暗記したという面ではすごいな~って思います。

ホントえらいよ。なんなら、バンコクの長い正式名も覚えられたら、一発芸みたくなるんじゃないかなと提案してみようかどうか悩んでいます。

*1:アマテラスの子供。/アマテラスとは 父 イザナギ、母 イザナミの間に産まれた。弟にはツクヨミ、スサノオがいる。