40歳からのブログ MSWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。雑記。旅行記。軽く福祉。

【医療・福祉】身の置き所ない痛みって医者は言うけどさ ガン患者さんへの説明について

相変わらずiPhoneブログなので長文はかけませんが、気になったことがあるので徒然に。

今まで、色々と病院やクリニックで入退院支援を、相談員として行ってきたけど、本当によくセリフ聞くセリフがあります。そのセリフは、がんの末期の患者さんに対して医師が言う言葉で

「今後、考えられる事として痛みが生じてとても辛い思いをするかもしれません。よく、みの置き所のない痛みが生じてくることがあります。そうした場合、どこまで自宅で療養をするのか、緩和ケア病棟と呼ばれるホスピスに入院していくのか考えなければなりません。」

こんな感じの言葉を先生によるんだけど、よく聞いてきました。

もちろん、もっとうまい言い方というか、なんというか、患者さんや家族が心を痛めないように説明をするお医者さんもいるのですが、本当によく

みの置き所のない痛み

と言う言葉を耳にします。

今になったことない人が、実際、表現しようも無い痛みと言うあまりにも曖昧な痛みの表現をされたところで、実際理解できるものなのでしょうか。

よく知られているのが、全く痛みのない状態を1として死んでしまう位痛いと言うのが10だとしたら、今はどれぐらいの痛みですか?と聞いたりする事は多くあります。

だけど、このみの置き所のない痛みと言う言葉だけは、私にはどうしても理解ができません。また死んだほうがマシだと思うほどの痛みというのがあったら何となく理解ができないわけでもないのですが、死んだほうがマシって言う言葉、問題があるのかわからないけれど。

みの置き所のない痛みって一体どんな痛みなんだろう。患者さんはこれを聞いてどういう風に思うんだろう。もし私が患者だったら、全然判りません。

今も仕事で、そういった患者さんと関わりを持っています。だけど、医者がそういった台詞を言うために、どこか教科書にでも書いてあるのかなあとそんなふうに思うんです。

恐怖だってとってもあると思う。とても強くて強くて辛いと思う。今の時代は病名告知と言うのは当たり前なんだけれども、この痛みに対する説明、麻薬を使ったりするものだから説明しなきゃいけないのはよくわかるんだけど、本人さらには家族、こんな台詞でその痛みを想像することができるんだろうか。そんなことを考えました。そして代わり映えなし。

昨日は、制度がまるっきり入っていない、これはもう市区町村の役所の怠慢が生んだ状況ではないかと若干怒りを感じるような生活をしている患者さんに出会いました。

この患者さんもきっと今後痛みを訴える可能性がある病気で、またみの置き所のない痛みが生じたときどうするか、ママを使うんだけど、

それで、本当に理解ができたり、その理解は患者さんにとって有益であり正しい情報伝達の言葉になるのかな、そんなふうに考えました。

そして、私は、そんなにその言葉に理解のない相談員ではないので、ただただ悲しくなりしょんぼりしながら事業所に戻りました。

みの置き所のない痛み

この言葉を使う先生達は、実際のところどれぐらいいるんだろう。そして他に何か違った言うことってないんだろうか。

昨日あった患者さんは可能な限り辛い思いをせずに、本人がいきたいと言うなら生きることを支援していけて、だけど困ってしまった時はちゃんとした選択肢を用意できるのか。

きっと、みの置き所が痛みが生じたときと言う言葉を言われるだろう患者さんのことを考えると何とも言えない気分になります。

こんな私にも一応、師と呼べるの医師がいます。有名と言えば業界内では有名な人でブログなんかもやっているんだけれども、そのブログをここに紹介してしまうと確実に見ばれしてしまうので紹介はできず。

2ヶ月連絡を取っていないから、久しぶりに先生にこのモヤモヤした気持ちをぶつけてみようかなて思っています。

医療ソーシャルワーカーを食としている人が、こんなモヤモヤした思いをいっぱい抱えていると思います。私だけじゃない。

そうした人たちは、看護師でも相談員でも構わないから、モヤモヤを、同じ共通言語で話ができる、訴えることができるそういう人をつことが大事だなってつくづく思いました。

とりとめのない文章になったけど、

一体、みの置き所のない痛みってどんな痛みなんだろう

その言葉は患者さんにとってわかりやすいなのか

そんなことを、連休10時半に仕事をし、くたくたになって今日明日は休める。朝起きて、昨日の患者さんのことを思って、こんなことを考えました。

明日は我が身と思いつつ、その答えのない答えのなさそうなと意味を考え続けるんだと思います。それが、仕事なのかなぁって思ったりしています。

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