ここ3ヶ月は、人生二度目(1回目は離婚)の地獄を歩いていました。親しい人はなんとなく気づいてくれて、聞かれたら素直に答え、自問自答をしたり、かなり辛い日々を過ごしていました。でも、やっと文章にする心の余裕がでてきたので日記がわりに記しておきます。
昨年の秋口、自分の直属の上司に「好きです」と「付き合って欲しい」と言われました。非常に真面目で仕事上でも評判がよい当時は尊敬する上司です。確か既婚者だった気がしたのですが、そんな真面目な人が妻を持つ身でそんな真剣に付き合ってくださいというわけがないと色眼鏡でみてしまいました。
その後、妻にバレると付き合えないので、平日の決まった曜日は一緒に帰れないと言われました。
そこで、やっと既婚者だったか・・・・と知り、激しくショックを受けました。
不倫はもうなんというか不幸しか生まないので、「離婚してから告白して欲しい」「不倫はできない」「離婚していただかないと付き合えない」とそんなことを言ったと思います。
その後、「妻とは離婚する」と言われました。
いやいや、「離婚した」と言わない限り無理だよと思ったのを覚えています。
しかも上司。仕事がやり辛くなる。
常識人であることを信じていたので、本気であれば離婚して再度付き合う付き合わないの話がでると思っていました。
だけど、ある日はとにかく付き合って欲しいと夜の10時くらいから朝の6時ごろまで、車の中で付き合ってください。付き合えませんの言い争いになりました。土下座まで後部座席で器用にやってのけました。その根性、今思えば多分そうやって欲しいものを手に入れてきた人だったのかもしれません。根負けした私は、「離婚すること」を条件に当たり前ですが付き合うことを承知しました。
でも、そのあとも結構悲惨な日々は続きました。
まず、そういう状況だったので、仕事を家に持ち帰ってサービス残業。彼の仕事の手伝いをひたすら行う。今、思えば離婚届、2人の印鑑をついたものを見てから付き合えばよかった。
体調もひどくなって、もともと入職してから不眠症状がひどくなって上司である彼にも報告をしていたのに、余計ねれない。仕事がたまる。
これは私がするべき仕事なの?と思いながら、考えることをやめ、ただただクリニックのために仕事を休みの日も家に持ち帰ってやっていました。
離婚届を渡してきた、結婚指輪を買うと実際に有名店で結婚指輪を買ってくれました。
毎日、愛しているという言葉を聴き、家も新しく借り、順調だと言えばそう。
でも、妻と財産分与はどうなっているのかとかそうしたことをきくと明らかに嫌そうな顔をします。一体、なんなの?そんな感じ。
それでも頑張って仕事をしていたある日、いきなり朝5時くらい「もう耐えられない。逃げる私を許してください」とメールが。なんのことやらわからない。
一切連絡がとれなくなりました。何度連絡しても。泣きながら仕事をしました。彼しかしらない情報もあるので、記憶の糸をたどりながら。私は朝はたいてい、忙しく朝礼にでる時間がありませんでした。
私が出席していない朝礼で彼が退職するということが発表されていたそうです。私は後からそれを知り泣き崩れました。でも、仕事はしないといけない。必死に仕事をしていました。
そんな中、クリニックでとても偉い人たちに呼ばれました。
内容は、彼は離婚していないこと。
妻から、彼が不倫しているのではないかと相談が上がっていること
公私混同をし仕事中、仕事以外の話をしていること
一緒に歩いているのをいろんな人が目撃していること
などなど、を伝えられました。
遠回しに辞めて欲しいとも。
私の頭は真っ白になりました。
全てが初めて聞いたこと。
彼が私と付き合っていると言ってたこと(不倫だったの?)や何を話したのかわからないけど、だいぶ話が違っていました。
私は彼が失踪してから、彼と連絡を一度たりともとっていないので、私が何かを知り得ることはないので、偉い人たちの話をただ聞いてしました。
唯一、私が言えることは、
彼に仕事を一緒に辞めないかと言われていたので、クリニックを辞めたがっていたことでした。
偉い人たちはいたく彼を信頼していたようで、言い方は私が彼をそそのかしたのではないかと考えているように私にはきこえました。私は不倫は嫌だと断り続けてました。
その中で「労基にどうこうというのはよくない」ようなことを言われましたが、私にとっては労基はどうでもよくて、どちらかというと名誉毀損で彼を訴えたいというその気持ちだけでした。でも、妻がいるとなると、その人に迷惑がかかる。すでにかけていたのだから、もうこれ以上はかけたくない。
彼は土下座して眠いのにずっと付き合ってくれといい、付き合えないなら仕事なんてどうでもいいといい、彼が辞めると言ったことに対してこれだけショックを受けている経営陣。
私は本当にひどいことをしていたのか?とは思ったけど、あまりに憔悴した雰囲気だったので、何も反論はしませんでした。
とにかく彼と話をしたかった。周りに聞いたことを総合的にまとめると
不倫している。公私混同している。簡単すぎて笑えるけど、みんなが2人でいるのをみている。私が仕事中、彼を叱責した。2人でいつも会議室で仕事をしていた。
会議室で仕事をしていたのは認めますが、彼が誰をどうこうすると個人名が聞こえてしまうので、仕方なく会議室を使っていただけで私のせいではないんだけど。
あと、上司を叱責する部下なんているのか。なんだそれ。2人で一緒にいる。何が問題なの?
ただ、彼が退職した。不倫したから。だから、同法人の施設の生活相談員(要は左遷)になるか辞めるか。辞めろとは言えないけど、そういうこと。いきなり、聞かされたいろんな新事実。
彼は、妻には私のことは言ったのかどうかわからないけど、彼女はその同法人の施設で今後も働き続ける。だから、私の居場所はないとその後に言われました。
彼ももちろん、偉い人たちと話をしたそうですが、どちらかがウソをついていることが悲しかったです。事実が捻じ曲げられていました。
ハルの高校受験もあり、とても大事なときに何をしてくれた!と思ったけど、上司は10年クリニックに貢献した人。私はまだ1年未満。法人としては彼を助けたいところ。
偉い人たちと話が終わってから、精神的に参ってしまって、休みをとった。
勘違いされたくないのは、私は経営陣を恨んだりしていない。私がやめて、落ち着いたら彼を復帰させることが組織のためなら、それでいい。一番大事なのは、患者さんだから。クリニックを信じて任せている患者さんに悪影響を及ぼすのが私なら私はいないほうがいい。だから、辞めることがよいのであれば、すすんでそうする。
彼からその後、メールで別れたい・妻の元に帰る(これが一番意味不明でした)・感謝しているといった内容のはなしがあった。いい加減電話で話をしないと。電話を鳴らしたらやっとでた。
お願いしたのは「頼むから、医療福祉業界から足をあらってほしい」それだけのことをあなたは私にしたのだから。すると「それ以外経験がないから無理」私を散々追い込んでおいてそのセリフ。なんて幼稚な・・・・・。とてもショックをうけました。あと、泣くな!
「妻には恋愛感情はないんだ。それは本当なんだ。」信じてくれと。いらんわ、そのセリフ。
私をクリニックから追い出す原因を作っておいて、そんなことはどうでもいいの。
ただ、なるべく、彼が喜びそうな言葉を選んだのは覚えています。
ただ、直属の上司だったので、外部講義を受ける際のお金の精算がまだなんですけど。
彼は泣きながら電話してたけど、私は頭のなかでそんなことを考えていた。
社会人として、上司としてそれはどうなの?お金を返せ。
私に何を感謝しているのか全然わかりませんでした。
そして、これから妻を迎えにいくから、そろそろ電話を切らないと。そう言われた時は、12時間、付き合ってくれと頭を下げ続け、離婚すると言ったり、離婚届けを出す出さないの話をしたり、毎日、愛しているといったり、妻を女性としてみれない・愛していないその他もろもろの言葉が蘇りました。この人は嘘を悪びれもなくついてしまう人なんだと。
私はこれからハルが私立高校に行くので、真剣に今仕事を失うのは困る。彼はハルの受験日2日前に前触れもなく逃亡した。聞いたことない。
ただ、この人がクリニックを今後、背負うのであれば、患者数は伸びないのでついていけない。辞めるべく、この陳腐なストーリーがあったのかと思いました。
電話のあと、数日して手紙が届きました。内容は、愛している。感謝しているといったもの。私が激怒しそうになったのは、その中に、「ほかの誰が傷つこうと迷惑かかろうとも私と付き合ったことに悔いはない」といったような一文があったから。彼を心配しているクリニックの人たちをバカにしているのか。許せない。初めてそう思いました。もともと、仕事の相談を受けていて帰り送ってくれてる間、驚くほど人に執着がないんだと思いました。「別にやめてもらっても全然困らない。」この人、自分を信頼している部下にもそんなことをいうのかと幻滅したのを覚えています。
その後1ヶ月は食事がとれず、動くこともままならなかった。後悔しかない。彼の言葉を信じ、ハルに会わせてしまったこと。周囲にも婚約者と紹介してしまっていたこと。
それに多くの人に迷惑がかかってしまったこと。これからどうやって生きていこう。彼は電話で仕事はみつからないといっていたけど、それもウソだったし、元の鞘におさまろうとしていることも私からみると知性や矜恃はないのかしらと。いろいろなことを思い出したけど、結果、騙されていたことだらけ。
でも、誰が悪いか・・・・それは私だと思っています。ちゃんと離婚したことを確認しなかった。その前に頑として断ることをしなかった。
彼は見た目は中の下。下の上。そして真面目。そんな見た目や薄い情報で人を判断してしまった私が一番の悪だと思っています。
世の中には略奪愛というのも存在するけど、私はそこまでするつもりはない。自業自得。この件にはいろいろと言いたいことはあったけど、自業自得だと心から思っています。誰に責められても黙って聞いていると思います。彼以外からなら。
クリニックにいる人たちには事情があって直接謝ることはできません。でも、謝ることができるのなら、それこそ土下座して謝りたいと思っています。
こんな私に相談員なんかできないとも思っています。当分、自戒の意もこめて相談業務はしないと決めました。ただ、違う職種でハルの高校の学費を稼ぎたいと考えています。
そうそう、偉い人その2に「ブログ」のことを言われました。私、結構、ゆるいから、どこかからかもれたんでしょうね。一旦、消したけど、これは消さない。やっと気持ちを文に載せることができた。それは何か山を乗り越えたんだろうと思います。
当たり前だけど、自分の好きになった人を悪くいうことは人生で一度もありませんでした。別れたハルの父親のことも。
でも、私は生まれて初めて彼を「クズ」だなと思いました。
こんな私にも心配をしてくれた人がとても多くいました。心配してくれてありがとうございました。
「好き」という気持ちはなくなり「許せない」という気持ちもなくなりました。元号が変わって、気持ちも良い方に変わったんだと思います。
彼らの幸せはどうでもいいけど、クリニックにいる患者さん、関わる事務方、医師のみんなが幸せであればいいなって思います。私が辞めることで少しでも働きやすい職場になりますように。私は、今でもそのクリニックは好きです。私を嫌がっている人がいることは今日、はっきりわかったけど。それでも、少しでも働きやすい職場になっていれば・・・それだけはずっと願うと思います。
偉い人が私がいるとやりづらい、彼は退職しているのに私には処分がないのかなど言われたようなことを遠回しにいってきました。その中の一人が会話を録音していました。労基になんて本当にいかないから。会社との問題ではなく、彼との問題だから。
あと、こんな私に対して誠実に対応してくれた人がクリニックにいました。その人のおかげでこういう気持ちになれているのかもしれません。
とにかく年があけて、いきなりの出来事でした。新しい元号になったこともあり、少し前を向けていると思います。自分の過ちをしっかり胸に刻んで、正しく生きていこうと心の底から誓いました。本当に男性を見る目がないなぁと思っています。
(言論の自由って言葉もありますが、フィクションです。全て。)