40歳からのブログ MSWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。雑記。旅行記。軽く福祉。

現代の若者の職業意識について、若物の職業意識を離転職の側面から考えた

以下、自己学習のため転記禁止。

現代の若者の職業意識について、若物の職業意識を離転職の側面から考え、それをふまえ、自分自身の意見を述べる。

新規卒業者の早期離職が問題になっているが、確かに若年層を中心に勤続年数が短くなっていることが、見て取れる。そして、離職率も若年層で高まり、若年層の早期離職率が高いとことが言える。そして、これは若年層に限らず世代全体の労働について、労働時間は、週休二日制の普及から減少傾向にある。

しかし、勤務時間の短いパート・アルバイトの就業形態の増加もあり、労働時間の長短がみらえる。そうした中、労働者の会社への帰属意識については、1995年と2000年を比較すると明らかに薄れ、貢献意識の低下もみてとれる。

また、企業の雇用形態の変化もある。正社員で定年まで雇用することが当たり前の世の中から、そうではない世の中に変化している。そして、会社の規模が大きくなるにつれ、賃金は成果主義である。

今までは、定年まで会社に在籍することができ、賃金は、勤続年数によって増えていった。しかし、現在はそうではなくなった。そうした企業の雇用の変化があり、会社に対しての帰属意識は薄れているのではないかと考えられる。

また、アルバイト・パートの増加についてであるが、「やりたい仕事であれば、雇用形態にこだわらない」「定職につかなくてもとくに困らない」といった意見はあるものの相対的にそうした意識に対しての共感は多いとは言えない。

むしろ、資格取得など、能力向上への意識は強いと考えることはできないだろうか。 「第二新卒での就職が厳しいにも関わらず、3年以内で約3分の1が離職し、離職時にその半数が転職の見通しをもっていない。第二新卒の中途採用の厳しさを考慮せず、安易に就職し、無計画な離職を行っている若者が多い。」という見方もあるが、それだけではなく、職場不満足、会社倒産による離職も存在する。

適職を求め、離職し、再就職できずにいる場合もある。自分のあった仕事を探して、正社員として雇用されたいという気持ちが若者にないとは考えづらい。本当に、アルバイト・パートでの雇用を積極的に希望している若者が多いのかどうか疑問が残る。

多少の不満があっても、同じ職場で働き続けたい思うアルバイト・パートも多く存在する。

これらのことをふまえて、若者の職業意識について、個人的見解を述べる。

現在の若者の職業意識は、資格取得や能力向上などの意識が高いように考える。また、自分のやりたいことを就業形態にこだわらずやっていくという考えが強いものもいる。やりたいことが正社員でできなければ、非正規社員で働くしかないため、アルバイト・パートという雇用形態になってしまうといった状況も少なからず存在する。

しかし、第二新卒、中途採用も含め、そこからの就職となると、状況は一変する。新規採用では未経験が当然であるが、それ以外は何かしらの能力をつけての再就職の活動が求められる。

ここで、「最近の若者は・・・」と若者の職業意識は低いと決めるよりも、せっかく持っている若者たちの向上心を会社に還元し、離職率を低下させるかと考えることが大事である。会社そのものの企業努力はどうだろう。

若年者の離職率が高いという現状を若年層の職業意識が低いことが原因であると決めることは簡単である。就職した企業において、仕事にはやりがいを感じられず、低賃金で働くよりはやめて自分のしたい仕事を探すという人間がいてもおかしくはない。ならば、企業も自社で働くことの社会的意義などを示し、やりがいをもたせる努力も必要だ。OFF-JT OJTなどを積極的に行っている会社も多く、その中で、やりがいをみつけ、その職場で向上心をもたせることも可能だと考える。

新入社員の教育に力をいれることも必要である。 若者の職業意識は、離職率などから低いと考えられがちであるが、そこだけに焦点をあてるのではなく、現代の社会情勢、雇用情勢、会社のあり方など複数の問題が重なりあって生じているものだと認識する必要がある。その中で、どのように会社や同じ職場の人間がこうした問題を考え、解決する方法をさぐり実践することが必要なのではないかと考えた。