40歳からのブログ MSWの日常

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自律神経についての備忘録

交感神経副腎髄質系

自律神経には、ほぼ反対の働きをする交感神経と副交感神経という2種類の神経がある。

交感神経は血管を収縮、心拍数を増加、消化管の運動を抑制といったエネルギーを消費する働きを促す。

副交感神経は、血管を拡張、心拍を抑制、消化管の働きを促進し、エネルギーを備える働きを促す。平常時は副交感神経が優位でリラックスした状態であるが、何か強い刺激をうけると交感神経が優位となる。

副腎髄質の細胞は、交感神経細胞と同じと考えられ、交感神経が興奮したときに、副腎髄質からも血中にノルアドレナリンが放出される。

これに対し、平常時に優位である副交感神経の末端からはアセチルコリンが放出され、エネルギー消費を抑制する。これらの自律神経は、思いに脊髄がある細胞体から軸索を伸ばしているが、その制御は脳で行っている。ストレスにさらされると脳が素早く感知し、反応を起こす。

下垂体副腎皮質系

これは、ホルモンと呼ばれる化学物質を介する情報伝達を通じて起こる反応系で、交感神経副腎髄質系と比べ、比較的ゆっくりと長期的な変化をもたらすストレス反応を生じる。

副腎は、髄質からノルアドレナリンなどのホルモンを放出しているばかりではなく、皮質部位からもコルチゾールあるいは、コルチコステロンなどの副腎皮質ホルモンを放出している。

副腎皮質は、下垂体から放出される副腎皮質刺激ホルモン(以下ACTH)によってその機能が制御されている。さらに、ACTHの放出は、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(以下CRH)によって調整されている。

従って、生物がストレスにさらされると、視床下部からCRHが放出され、この刺激によって下垂体からACTHが放出され、さらにその刺激によって副腎皮質から副腎皮質ホルモンが放出される。

CRHが下垂体に作用すると、プロオピオメラノコルチンと痛みを和らげる、恍惚感をもたらす脳内麻薬物質のひとつ、βエンドルフィンの前駆体がACHT が切り取られる。 つまりストレス刺激に対する反応のひとつとして、辛さを和らげる脳内麻薬物質を生産しているのである。