40歳からのブログ MSWの日常

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心理診断法について 日本版CMI

日本版CMIについて

心身両面の自覚症状を比較的短時間にチェックすることを目的とする。 同時に、心身の自覚症状のバランスから神経症的傾向についてスクリーニングすることもねらいである。

この点はアメリカ版にはみられない大きな特徴である。

その他にも、質問項目の内容と用語が具体的でわかりやすいこと、外来の待ち時間を利用して比較的短い時間で容易に実施できることが特徴としてあげられる。

また、集団用としても利用でき、心理テストという印象を与えないように課題を健康調査表とすることや、質問項目も身体的自覚症状から精神的自覚症状への配列し、被験者の心理的防衛や意識的歪曲を軽減するよう工夫されていること心身両面にわたる自覚症状の調査が同時に施行できるため、職場や学校などの身体的・精神的衛生管理面への応用にも便利であることも特徴としてあげることができる。

回答は、2件法である。結果の整理として

「神経症判別図」は、横軸にC(心臓脈管系),I(疲労度),J(疾病頻度)の合計点をとり、横軸にM~R(精神的項目)の合計点をとり、神経症傾向の有無を判定する。

しかし、これらは、自覚症状のチェックや心理障害のスクリーニングがねらいなので、結果からより深い患者不快に到達できるよう努力することが必要となる。