40歳からのブログ MSWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。雑記。旅行記。軽く福祉。

熱中症予防 水分をたくさん取ってくださいねと言ってはいけない人に言ってしまったダメな私のお話です

今の時期、たいてい相談員も口を揃えて熱中症に気をつけてくださいと言うんです。

私もごたぶんにもれず、「水分しっかり取れていますか?」と暑い夏のある日長袖で腕を隠している男性に向かって言いました。

男性:「・・・・・」

私:「・・・・・?」

男性:「透析、やってんだよね」

私:「!!!!」

男性:「シャント作ったんだよね」

私:(絶句・・・・)

▼熱中症についてよかったらどうぞ

www.netsuzero.jp

結構、高齢者や小さい子どもって自分で暑さが理解できてなかったりしてそのまま熱中症になって倒れるパターンあるそうです。

私が患者さんや利用者さんにお願いしていること(ソーシャルワーカーとしてのお願い)

基本的な予防としてはこまめな水分・塩分補給

健康に気をつけている人はスポーツドリンクは濃すぎるので割って飲む、塩を少し入れて飲む、などなど色々と飲み方を考えてそれぞれの水分の取り方を工夫しているようですが、私は正直そんな気を使える人は熱中症にはそうそうならないだろうと考えています。急な事故は別として、健康に対する意識が高い人は夏でなくてもこまめに水分とってるんですよね。それに無駄にお金はかけないものです。

ただ、そうは言っても夏はこまめな水分補給してますか?と聞きますし、できなくて入院してくる患者さんもいましたしね。

とにかく喉が乾いたと思う前にちょこちょこ水分をとると良いと思います。水道水でも取らないよりマシです。でも、水だけ飲むと体内の塩分が汗として身体の外に出るので塩分補給もしてくださいと案内されることが多いです。私はそこまでは言いません。お医者さんではないので、詳しいこと聞かれたらもう無理ですので。

それと温度調節などの環境対策を忘れずにね

冷房はよくないと言って冷房はしないというポリシーは良いのですが、せめて扇風機などで室内を過ごしやすくしてもらうようにお願いしています。特に一人暮らしの人が家にいるときは要注意です。結構、家が熱いことに気づかないことがあります。夜も無理して冷房や扇風機をつけずに寝ないように気をつけてください。なんでも適度。そんな感覚。

では、本題。私がなんで失敗した・・・と思ったのかについてです。

私が声をかけた男性は、腎臓が悪くて人工透析という治療法を受けているのでした。最近はみなさん、健康意識が高いので「腎臓」とは・・・という話をせずとも良いかもしれませんが、一旦、ここは簡単に説明したいと思います。ソーシャルワーカー目指している人は試験に出る可能性があるので復習してください。

腎臓って体内の老廃物や余分な水分をろ過してくれる臓器です。

透析とは、腎臓が正常に機能しなくなった場合に腎臓の代わりに人工的にそのろ過をしてもらう治療法(透析療法)のことです。詳細や正確さを求めたいなら、お医者さんに聞いてください。ソーシャルワーカーとしてはこれくらいの知識は最低限持っていなければなりません。

そしてシャントとは、たいていの場合その人工透析法をしている人が前腕に造設しているのです。横から見えないけど、机を介して面談してるときはたまにわかるんですよね、これが。

私は腎臓病の人に水分摂取を勧めるという失態をしでかしたことになります。

人工透析をしている人は水分・塩分を制限されているのです。そう、水分・塩分補給を制限されている人に水分補給を勧めるバカな相談員、それが私です。

すっごい反省しています

このクソ暑い中、長袖きているということは本気の寒がりか何かを隠している場合があるということをすっかり忘れていました。その男性はシャントを気にしてその部分を服で隠していたんですね。私のことだから、隠していなくてもシャントに気づかなかったかもしれません。

男性も怒ってはいませんでしたが、いやでしたよね・・・。本当にごめんなさい。本当に反省しています。

腎臓病は内部疾患ですから気づき辛いかもしれませんが、シャントはなんとなくみればわかります。そう、医療ソーシャルワーカーであれば気づいてもおかしくありません。言い訳もあるのですが、とりあえず、深く反省しているので言い訳なしで。

今後気をつけたいと思います。私のようなソーシャルワーカーにはならないようにしてください。自戒を込めて、私の残念な情報提供でした。