朝、羽田をでてお昼には北京に到着しました。私はこれからシンガポールに行くのですが、北京で6時間弱のトランジットがありました(SFC修行失敗談です)。
北京でのトランジット
飛行機の中から中国がみえました。こんなこと(SFC修行)がなければ来ることはなかった中国北京。ちょっとスモッグにすら感動を覚えます。
とりあえず、羽田からシンガポールまでの間、北京での飛行機の乗り継ぎについてですが、飛行機から降りたみんなについていけばなんとかなります。何故なら、みんな中国に入国するか乗り換えをするかなので、その分かれ道まではみんな一緒。ここで怖いものは私にはありません。
外は、本当に晴れているのに曇って見える空。太陽すら直視できるスモッグです。私はいろんな航空会社の飛行機があるもんだなぁ~なんて、のんきなことを考えていました。
そして、ここが中国への入国かその他国際便への乗り継ぎかの分かれ道です。
まっすぐ右のほう行くと出国(中国への入国)です。
矢印に書いてある通りです。そのまま進めば中国に行けます。そして左に行けば国際線の乗り継ぎ・・・。
丁寧に日本語で書いてあるのでわかりやすいです。
▼国際線に乗り継ぐ人は必ずこちらへ
私はここで激しく悩みました。この機会を逃したら中国に来ることは二度とないのではないか・・・そんな感じ。そう北京という響きに激しく動揺しました。どうしよう・・・・。
▲しっかりとそのとき読まなかったのだけど、この手続きを踏めば容易にWi-Fiが利用できるんだそうです。安全は保障しませんが、でもそれはどこの国でも一緒だと思います。
で・・・結局・・・結局、でた。そう、中国に。
中国に入国
結局、中国に入国(出国?)しました。場所はさっきの場所(分かれ道)を左に行かず、右に進んでしまいました。入国そのものはみんなの流れに沿って行けば問題ありませんでした。NOチャイニーズです。そのかわり、入国審査は待ちます。1時間はかからなかったけど。無言でした。何も聞かれなかったし、何も言われなかった。
ただ、並んでいる最中にかわいい女の子に「あんたあっちじゃないの?」的に声をかけられました。「中国に入国したいんだ」という雰囲気を身体表現したら「アウトサイド?」と聞かれました。なんとなくアウトサイドな気がしたので「イエスイエス!」そんな感じで中国に入国することができました。その代わりといってはなんだけど・・・そのあとは自力で動くしかありませんでした。
入国後・・・
北京については入国したい気持ちはあったものの、まさか入国するとは思っていなかったので、調べ物も何もしていませんでした。地図もないし、ガイドブックもない。とりあえず、人の波にのまれてついていっただけ。すぐに空港内モノレールがあり、みんなそれに乗るから私も乗ります。
そしてついた先に中央カウンターっぽいカウンター。
とにかく空港が広くて、どこが出口なのか意味不明。試しに「私」「空港」「でたい」と言ってみたら、「勝手にどうぞ」的な答えが返ってきたような気がします。ここでWi-Fiのバスワード知ってる?なんて聞いたら、「あっちのカウンターにやり方書いてあるでしょ」と言われて終わります。確かにあったね・・・。
仕方ないので、このカウンターの左手を進んでなんとなく空港をでてきます。
空港をでてみると、案外普通。
スタバ的なカフェがありました。入らなかったけど。ビビりな私は、コンビニで写真を撮りまくりました。
ファミリーマートで30分
こちらのファミマは店員さんが呼び込みをしています。言ってることはわからなかったけど、イメージとしては「やすいよ~やすいよ~」そんな感じ。一体何を言っているのだろう・・・。
お弁当に飲み物。お金がないから買えない・・・。両替はしなかったので、もちろん何も買えません。私はその時、中国に来れたことそのものに興奮していたので、クレジットカードの存在にすら気づきませんでした。
しかし、ファミマがあまりに普通すぎて、中華人民共和国への親近感がわく私。
午後の紅茶だってあったもの。それ以外は読めなかった。午後の紅茶がなんちゃって午後の紅茶かもしれない・・・と今頃思う。多分、本物の午後の紅茶だと思います。とりあえず、品数豊富。
その後
空港をでるとバスターミナルがあります。そしてそこには、こんな看板があります。
ここで、10分考えました。
行ってみたい・・・・。
これは多分だけど、バスの路線図なんです。思いっきりバスが目の前にあるから。この看板の近くにいるお兄さんに「ここからまんなかにある「chang'anAvenue」までどれくらいかかる?」とこれまた身振りだけで会話をしようと試みました。でも、さすがにこれは相手も解読こんなんで「7番乗り場で聞いてくれ」というようなそぶりを見せました。バスにも総合案内があるので行ってみましたが、どうも私が目指すところまで、空港から70分くらいと書いてあります。日本語しかわからない私にもわかったので、多分初めて行く人でもわかると思います。
問題は・・・お金がない。
インフォメーションで確認したわけではないのですが、どこを見てもバスのチケットを発券するカウンターにVISAのマークがないのです。あと、みんな現金でバスチケットを購入していました。
行けたとして・・・帰りはどうしよう。仮に今両替をしたとして、時間通りに帰ってこれる可能性は限りなく低い。向こう見ずな私でもさすがにガイドブックもWi-Fiもない未知の世界で限りある時間を利用してあてもない旅をすることはできない(当たり前)・・・。
ちなみにタクシーは地下にタクシー乗り場があります。豪華な車が多かったです。
ということで後ろ髪をひかれながらも、中国を出国することにしました。
▼自動チェックイン機
チケット持ってるから、安心してとりあえず空港内をうろつきました。その際、スタバでウーロン茶を買ったのですが(カード使えたから)、なんと私はPINコードの設定をしていなかったので、サインで購入することになりました。今まで6桁のPINコードを求められたことがなかったので驚きました。日本に帰ったら6桁PINコードについてカード会社にきいてみようと思いました。なんだよ、6桁って。
空港から入国審査に向かうときは行きに使ったモノレールを使います(そりゃそうだ)。そんなときに「愛ちゃん」に似た女性が微笑んでいます。これって福原愛ちゃん?かわいいなぁ。
ここではLONGINESが時を刻んでくれていました。私が現在最も愛する時計です。
モノレールはこんな感じ。空港が広いのでこれで発着ロビーを行き来しているようなイメージ。
ここはまぁいいの。出国カードもそんなに難しいことは書かないでいい感じ。
問題はここから、手荷物検査で何度もひっかかり挙句・・・
手荷物検査は噂通りとても厳しかったです。ただ、私も悪かったんです。
検査員:「なんかはいってるでしょ、はさみとか」
私:「ノー」
スーツケースをとおす
検査員:「なんかはいってるでしょ、はさみとか」
私:「ノー」
の繰り返し。私、本当にハサミを入れた記憶がなかったんです。確か文具は置いてきたし・・・。仕方ないから、わきでスーツケースから荷物を全部出すことにしました。
「はさみ探し」です。
私も検査の人も必死になって刃物を探します。基本的に面倒になるとその場を「仕切りたがる傾向にある」私なので、これまた身振り手振りで「これとこれとこれをもう一度
機械に通してくれ」とお願いし始めました。洋服は一着しかないのでこれはセーフ。あるとしたら、これとこれとこれのポーチの中のどれかだから、それを調べてくれと。結果、業を煮やしたモニターを見ていたおじさんが
「これだよ!!!」と小さな眉毛用はさみ(しかも先が丸くなくって鋭利なヤツ)を取り出してきました。
(うわ~)
あれだけ、はさみなんてしらないって言い切ったのに、めっちゃ恥ずかしい・・・。お姉さんはあきれ顔。スーツケースの横には散乱した荷物。結構その場がしらけました。
すみません、すみません・・・。そんな感じで荷物をまとめ始める私。そのハサミは没収していただいて構いません。
すると、お姉さんはその眉毛用はさみを私のポーチの中にしまい「ポンポン(どんまい:私訳)」とスーツケースを軽く撫でたのです。わ~優しい~。怒ってない。
スーツケースにすべての荷物をしまってその場を離れようとした私はあることに気付きました。
パスポートと搭乗券がどこかに行ってしまった・・・。
さすがに私も「うわ~!」とその場で大騒ぎを始めました。すると手の空いた
検査員の人たちが「どうしたどうした」
私:「私」「パスポート」「どこ」「わかる」「NOT!」
検査員数名:「!!!!!」
そこからみんなで私のパスポートと搭乗券探しです。さっき私のはさみを探してくれた人も途中から加勢に加わり総勢5名でやいのやいのとパスポートと搭乗券探しです。手荷物検査場でパスポートと搭乗券は確認していて、ここはその手荷物検査。なくすとしたらここでしかなくせない!
そんなノリで探すこと20分。
「あった!(多分)」と私のスーツケースの中からパスポートと搭乗券発見。
みんなで「はあ~」と深いため息をつきました(私は安堵の息)。
みなさん「じゃあ~戻るか・・・」的に解散していきました。もう無くすよと言ってくれたのかもしれません。
みなさんありがとう!
なんていい人たちなんだ・・・。きっと私はこの恩を一生忘れないと思いました。ただ、この恩をどこで返せばいいのかわからないから、日本にきた中国の人にもっと優しい目を向けようと心に誓って空港のラウンジに向かうことができました。
普通だったら、きっと後ろの人の迷惑がかかったのだと思いますが、中国の場合、検査場の数が多く、半分は使ってなくて大人数になったら閉めている検査場を開けるという形になっていました。もれなく私はその端っこで大騒ぎをしていました。ただ確実に検査員さんたちの休憩時間を奪ったか残業させたかのいずれかだと思うので本当に申し訳ないことをしたなぁ~と思いました。反省。
ただ、そのあともっと悲惨な出来事に見舞われるとこの時の私はまるで思ってもいませんでした。