今回は、試験に合格したお祝いにある人にどこかに連れて行ってもらうことになりました。
ある人は私が一方的に尊敬をしている先生(仮)です。
まず、新宿で待ちます。先生が待てというから。素直に待ちます。30分経って来ない。でも、待つ。気分はまるでハチ公のよう・・・。
1時間後、渋滞がひどくてという言い訳とともに先生が現れました。アンタんち、ここから車で20分もかからないし、今の時間明治通りは混んでいないよね・・・という言葉は飲み込みます。だっておごりだから(キャッシーまくはる)。
車に乗せてもらってから、どこに行くのか聞いたら、
「今、運転してるじゃないですか」
とのこと。
うん、私の質問は
「どこへ行くのか」というものであり、決して
「あなたが何をしているか」という質問ではありません。
しかも、しかも首都高に新宿から乗らずになぜか、外苑から乗る。しかも中央高速方面に行かない。
え?どこ行きたいの?てっきり西側に行くのかと思っていた私は頭の中ハテナマーク。そっか東北とかに行くのかな?
しかし気づけば渋谷を通り、東名高速に乗り始める先生。行き先内緒じゃなくても大丈夫。全然、先生の方向性、私には読めませんでしたから。
足柄によりました。待ち合わせは13時だったのでコーヒーだけ買って休憩は終わりです。多分だけど伊豆方面かな・・・なんてそのころ思いました。
そこから私が降りたことのない高速出口を降りたので、余計意味不明。何を話しかけても答えてくれないので黙ること1時間。コミュ障(良し悪し別)ではないかといっつもと思いながら先生との時間を過ごします。
「ここかな?ここかな?」「この車、小さい道厳しいんですよね」「車、買い換えた方がいいかもしれません」
車の悪口言い始めた(ビックリ)!!!
もしもーし!あなたの運転に問題あるんですよー!
こんなツッコミを心の中でするのが私はたまらなく好きです。私くらいだと思う。あなたの自由度を愛してやまないのは。
そんなこんなで私が運転した方が何倍も速く着いたと思う先生の目的地に到着しました。
うわ!何ココ!
いきなり6室くらいしかないコテージというか屋敷というか、そんなところに通されました。チェックインは離れのようなレストランの中で行いました。
固まる・・・。こないだの宮古島アラマンダと同じ感覚。こんな広くて無駄なスペース何に使うのでしょうか。
お部屋にはウェルカムドリンク。
とても美味しかったです。
外は滝の音がかなり激しく、浄蓮の滝の勢いのようです。
私は長い間生きてきて、ここ以上のレストランには出会えることがないのではないかと思いました。そして今でも思っています。
話がそれますが、私は実家が経済力が低かったこともあり、学生時代は学費を自腹で払うといういわゆる苦学生でした。ただし当時はバブルの絶頂期。ホテルの配膳というバイトで時給1,400円(平成5年前後かな?)はもらっていました。ホテルの配膳というのは今は知りませんが当時は、配膳事務所に登録をし、ホテルのウェイトレスをするといったようなもので、私は当時あったホテルはほとんどバイトで行ったことがあります。
貧乏が何をいう!という発言が多いのは裏方を知っているからなのであって、実際に宿泊したら気になるのが「スタッフの態度」だったりするのはそんな事情があってのことです。私の知り合いに結構高名なシェフがいたりするのも20年以上前にホテルでペーペーだった彼らも20年も経つと自分の店を持っていたりします。だからお金をかけずにいろいろなものを食べたりできることもあります。結構、ラジュクアリーランクのホテルに対しての見方が厳しいのはそんな背景があってのことです。
で!素敵なレストラン時間。
私は相変わらず、乾杯の一杯はシャンパンをいただきますが、ひとくちいただいたら、先生にお渡しします。
チョウザメをまるっとレストランで購入しているそうで、おかけさまで味も食べれますと言われました。身の方が美味しいかも。うまく写真がとれず…自分の影が映り込むという・・・。キャビアといくらと数の子はたいして変わりないのではないかという私なので、一口だけいただいて、チョウザメの白身のほうを全部いただきました。生まれて初めて食べたよ。歯ごたえがあって甘みもあって美味しいんですね。
そのあと、前菜がきました。刺身とお野菜。
きれ~だな~と思って、一旦、ここで写真を撮るのは終わり。
デザートがやってきた・・・。
これはあまりにも美味しくて記念にパシャリ。アップルパイです。
部屋に戻ったらハーブティーが置いてありました。
小さなホテル?だからできるきめ細やかなサービスだったと思います。室内にはTVがなく言えばプロジェクターを用意してくれるそうですが、私も先生もTVを一切みないタイプなので、私は読書(漫画。そう漫画も私からしたら読書です)、先生はお風呂とそれぞれ好きな時間を同じ空間で過ごすことができました。
で、結局ここは伊豆であることだけしかわからずに一日が終わりました。生まれて初めて自分が泊まる宿がわからないというミラクルが起きた一日でした。つづく。