40歳からのブログ MSWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。雑記。旅行記。軽く福祉。

NLPっていいよねっていいのか? Neuro-Linguistic Programming(NPL)についての主観的意見

Neuro-Linguistic Programming(以下、NLP)について今さらながら超主観的感想を述べたいと思います。なんでかっていうと、ここ数日、トレーニングを受けてこいっ!って雇われてもいないのに法人代表に言われて

私:「はいっ!」って言ってしまいました。そして、その受講の帰り道に知り合った若い女性に、

「大学院でて、臨床心理士っていうのもすごいと思うんですけど、NLPのほうが実践的だし結果でやすいと思うんですよね(おんぷ)」と言われたことから始まります。

そして

「精神保健・・・なんでしたっけ?(多分、精神保健福祉士)とかなんかそんな資格を持った病院の相談員さんが同期にいて、その人もNLP使ったほうが患者さんの回復が速くて本当に全然違うっていうんですよね(回復がはやいのだそうです)」

とまで言われてしまいました。

若いからとはいえ、この思い込みは恐ろしいとついつい思ってしまった次第です。あと、精神保健福祉士で病院で相談員をしているということは認知症か精神疾患でのお仕事と考えるのが普通です。その同期の人がどのようにNLPを活用しているのかは不明ですが、患者さんの回復支援に

NLP使ったらダメ!!!!

第四十一条 精神保健福祉士は、その業務を行うに当たっては、医師その他の医療関係者との連携を保たなければならない。

2 精神保健福祉士は、その業務を行うに当たって精神障害者に主治の医師があるときは、その指導を受けなければならない。
精神保健福祉士法より引用

医師がNPLなんか使うものか・・・。それに個人的には、新しくエビデンスが比較的乏しいNLPを病院という機関で利用するなど、医療ソーシャルワーカーとしてあるまじき行為だと思っています。バカじゃん。

私は、たまに意味不明な医師や看護師がたわけたことをいうと、「医師法・保健師助産師看護師法ってネットでみれますよ」なんて生意気なことを言っていたころがありました。最近、嫌味すぎるな・・・と思って言わなくなりましたが、社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士といった福祉国家資格保持者がバカだと思われないようにも、地位向上にも、相談援助職は行動そのものの根拠を問われたときに、それを具現化できないとならないし、できて当たり前だと思うのです。でないと、「それみたことか」と医療職にバカにされます。対等に渡り歩くなら、チームとして肩を並べるのであれば、その意見を根拠を持って相手に伝える力が必要だと考えています。だから、根拠って大事。

そして、その基礎として自分の職種の根拠法は絶対だと思ってるわけです。

まぁ頭でっかちなのもダメだと思うけど、無知って怖いな・・・そう思いました。

そう怖い。その若い彼女はNLPの講義を受けて心理カウンセラーを目指しているOLさんなんだそうです。

私思うんですけど、だったら最低限、心理学という学問を修めてみたらどうだろう。だって若いんだし。臨床心理士は大学院に行かないとならないけど、基礎くらいは知っておいていいと思うんです。認定心理士、私も持ってるけど楽だよ。勉強するだけだから。

www.psych.or.jp

それからNLPでもいいと思うんですよね。どっち先でもいいけど。

NPLって何?

説明が面倒なのでウィキから引用しておきます。

元々心理療法の世界で、短期的なセッションでも効果をもたらすブリーフセラピーの一つとして広まった。 以降、心理療法のみならず医療、教育、政治、スポーツ、ビジネスなどの分野で活用している場合がある。近年、独自の座学教習をほとんど持たずロール・プレイングの課題も固定化しがちなコーチング[要出典]が、NLPの教習や演習を取り入れたり、名称自体をNLPコーチングとしたりするケースがみられる。また、NLPの技法を多く含む民間会社の資格や自己啓発セミナーも出現している。

そう、自己啓発って感じ。私でも知ってるアンソニー・ロビンスなんかも活用しています。

私はNLPを否定しているのではなくて、他者とのかかわりの中で利用するのはいいと思うんですよ。ただ、NLPのみで患者を回復っていうそのくだりが気に入らないというかダメだと思うんです。

そしてそれを口外してしまうそのソーシャルワーカーに失笑です。そのうえ、その若いお嬢さんにもいう言葉見当たらず困ってしまいました。

私:「どんなことがあろうとも患者さんの回復につながることが大事なんでしょうね」

せいぜい、こんな感じ。あくまでもグリコのおまけくらいにしか思ってないんだけどね・・・。あと受講費が高いわ!!!!あ、これは愚痴。

医師や看護師でも学んでる人は知ってるけどあくまでも対人関係に活かすって感じですよね・・・。

ミルトン・エリクソンって人、催眠療法のエライ人(ざっくり)なんですけど、NPLに深くその療法がかかわっていて、私なんて

「だったら、やせるように催眠をかけてくれ」とか思っちゃうんですよね。

結局、何が言いたかったというと・・・

  • 私はNLPは否定・批判はしないけど(ある意味勝手にやってて的な・・・)、それだけの学問を高い受講料払って挙句、トレーナーや心理カウンセラーになりたいってそりゃバカじゃないか?大丈夫?ちゃんと基礎やったほうがいいよ。
  • 医療ソーシャルワーカーの話に関しては、否定・批判じゃなくて、
    あってはならない、禁止!ばかばか!
    と言いたい。
  • どうせなら、どっちが先でもいいけど、基礎的な心理学・・・そう最低でも社会心理学や認知心理学くらいはちゃんと勉強したほうがいいんじゃないかな~。

こんなことを思ったんです。

私、こんな嫁きたらやだ。

若い子:「やっぱり、メタファーって大事ですよね~」

こんな嫁、やだな~なんて思わず思ってしまいました。なんでも横文字にすりゃいいってもんじゃねーだろ・・・って思います。

結果、悪口になっちゃったから、使うにいいなって思う面も一点だけ

相手ってなかなか変わらないですよね。むかつくやつも。でも、そんなときに、相手が変わったという状態に頭の中で変換するとか(ざっくりした説明すぎるけど)、自分に言い聞かせる方法など、自分の内的心理状態の変化の安定につなげるというのに利用するのにはよろしいんではないかと思います。

まぁオニ高い受講料を支払ってもらって受講させられている身としてはありがたく受講させていただきたいと思います。でも、私もNLPにめっちゃ肯定的な人間じゃないってことを先に伝えたほうがよかった・・・とついつい思ってしまいました。