結構前でしたかね、山口智子さんが講談社の雑誌で以下のようなインたビューに答えていました。ずいぶん前に読んだ記事で私も素敵な者の考え方だな・・・と思って感銘を受けたことを覚えています。
私はずっと、子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました。今でも、一片の後悔もないです。人それぞれ、いろんな選択があっていいはず。もちろん、子供を持って初めてわかる感動もあると思います。実際に産んでみないとわからないことだと思うけれど。でも私は、自分の選択に微塵の後悔もないです。夫としっかり向き合って、二人の関係を築いていく人生は、本当に幸せです。引用:山口智子インタビュー「大人になってからが人生は楽しい」 - itLIFE by FRaU(イットライフ バイ フラウ)
一度自分の考えをまとめたい
この文章で子どもをもたないことで世間から嫌な思いをしていた女性が減ったり、賛否両論だったそうですね。私は特に世間にそこまで影響を与えるほどの話かどうかまで考えもしませんでした。
ただ、自分の選択に後悔がないと言い切ることができる女性って素晴らしいなとそういう意味で羨望のまなざしを文章に向けたことを覚えています。
数日前あった友達の話から自分でこの話と向き合ってみた
前に子どもを産まない選択を美談として語り始めた知人がいました。ただ、美談にする内容ではなかろうと思いました。それが悪いとかいいとかそういうレベルの話をしているわけではないのです。
彼女は40にして結婚する相手に巡り合い、多分年齢的に出産が難しいと考えていました。そこを理解しながらも子供を産まない選択をし、上記記事とほぼほぼ似たような話をし始めました。
子どもを産まなければできる2人の生活、旅行などの話です。そして子供にかかるお金がどれくらいかかるか、そのお金を自分たちで使えばより豊かな人生が送れると思うと言いました。
「なるほど、そういう考え方もあるよね。」
私はそう言いました。
また、共通の友人は年収1000万以上の人と結婚したいといい、まさにその理想をかなえました。しかし、相手の年齢は50代後半でバツイチ子供が2人います。知人は42歳ですから、子どもが欲しいと言っていた彼女は子どもはあきらめて彼と結婚をしました。
私は(なるほどそういう選択もあるよね)
そう。私にとって友達の選択は「なるほどそういう考えもあるよね」でしかないのです。
人は自分を認めさせたい願望強くて当然なんだと思います。私ももちろん、人に認められない人生より認めてもらえる人生のほうがいいです。ひとりでは生きていけません。
俺は、私は、ひとりで生きている
ひとりで生きていける
そう言う人たちを昔の私なら否定したと思います。ひとりで生きていける人間なんていないと。でも、今は、
なるほどそういう考え方もあるよね
と思います。そう、そういう考え方もある。
振り回されない
芸能人を含めたリーダーの意見に振り回される人、いますよね。この場合、子どもを産まない人生を選んで後悔はない。
私が友達に向かって反論
それらの人生を否定はしないけど、肯定もしません。だって、自分の身を削って歯を食いしばって子どもを育ててるお母さんたちを何人も知っているから。
そうしたお母さんたちを、きっと
自分で選んだ人生でしょ
という人たちがいると思います。
でも、だからなんだよって思います。もっとそうしたお母さんにも優しい目を向けてあげてもいいじゃないか。
子供を作らない人生を選んだことがすごいんじゃない。自分の選択を誰のせいにもせず後悔もしないことがすごいんだ。
自分の経済的豊かな生活を選ぶことは良いと思います。でも、そのために出産を諦めたことは事実です。それを、棚に上げて頑張って育児に専念しているお母さんたちのきもちを理解するどころか哀れという目で見ることは私は違うと思います。
オピニオンリーダーと呼ばれる女性たちの発言を自分の都合のいいように解釈し、人を蔑む理由にする女性を私は認めない。
みんな頑張ってる。私なんか足元も及ばなくらいに。
私は、子供を産んで育てることを一生を捧げている女性に向かって、すごいよね、尊敬しています、そう伝えたいです。