40歳からのブログ MSWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。雑記。旅行記。軽く福祉。

はじめて取材を受けてきた感想 MSWとしてどんな話をしてきたか

先日、このブログを通してある教科書出版会社から取材依頼があったんですよ。昨日、仕事の帰りその取材を受けてきました。

私はMSW(医療ソーシャルワーカーの略)として、看護師長向けのとある雑誌の寄稿依頼は受けたことがあるのでだいたい聞かれることは予測できたのですが、対面で話を聞かれるのは生まれて初めての経験だったので、少し緊張していきました。

www.makuharu.com

とりあえず待ち合わせやらお相手やらは

待ち合わせはとあるカフェ

私が自分ちの近所を指定しました。いちいち相手の都合に合わせるほど、取材を受けるつもりはなかったし、あまり時間を取られても困ります。

私は自転車通勤をしているので、勤務先から自宅への間の地味な喫茶店を指定しました。

やってきた人はとてもかわいい女性

女性2人で伺いますと言われました。まぁその通りでした。かわいい感じの女性でもちろん年下です。名刺をいただきました。でも私は名刺なしです。

今回のインタビューを受けるにあたってお願いした事

顔出し・名前出し・所属先、一切NGです。どこの法人でもそうですが、個人情報保護についてはとても厳しいものです。なので、私はMSWの記事以外でもブログでは自分の意見以外はほとんどフィクションに作り替えています。写真くらいですかね、身元がバレるのって。でもちゃんと法人に言い訳ができるくらいに話を作り替えているくらいソーシャルワーカーについての記事は徹底しています。

それを崩されるのは困るので、絶対に顔・名前・所属は言えません。

よくそれで私がMSWの経験があると判断して取材申し込みをしてきたのかなぁと思いました。

実際にきかれたこと

もともと看護師さん向けのポータルサイトも運営していてそこのサイトの中で看護師に他職種連携という言葉を知ってもらおうというコーナーがあり、そこでのMSWの話をもともと依頼されていました。

でも、思ったよりMSWとしての持ってる知識を問われたり、看護師さんとのエピソードを聞かれたりしました。

一日のスケジュールを聞かれたときには、全部私の記事を読んでいないとわかりました。

▼書いたってば!

www.makuharu.com

www.makuharu.com

なので、それを読んでくださいと言いました。

▼あと、こんな話もしました(普通の人はつまらないと思います)

www.makuharu.com

そして、なんだかんだと言って約束の90分。

看護師さんにMSWがどういったものかを理解してもらうためにどんなことをやっているのかという内容で、これを答えるのは結構難しいなって思いました。だってなんでもやっているし病棟ごとに役割が違うので、とりあえず困りました。

一言でいうなら「なんでもや」です。

浅いけど、簡単な医療用語、血液結果の読み方、略語、医療器機(胃ろうやIVH)、注射の方法、私は外科の医師につくことが多かったので、簡単なMRIの見方、大腿骨の術式や器具、脳外科の術式(その代わり心臓外科・呼吸器外科は知らない)、院内のお金の計算、中規模であれば病院の収支の見方、衛生材料・・・書いていくときりがないのですが、適当に知っていることを話しました。看護師が退院支援ですることは一通り知識として知っています。器具についてはメーカーの名前も覚えています。

初めて聞かれた仕事のやりがいについて

やりがいって考えた事ないですよね。給料安いし、医者や看護師うるさいし・・・。でも、やっぱり自分の知識が増えてそれが人の役に立つというのは面白い仕組みだと思っています。毎日が勉強で正しい答えがないんだけど、それが私の認知症の予防になっているような気がします。人に感謝されるのも嬉しいけど、私はそんなに博愛精神はありません。どちらかというと自分の知識が増えることのほうがやりがいにつながっていて、たまたまそれが人の役にたっていて二度おいしいと思っています。

MSWとしてのポリシーってありますか?という質問

あんまりポリシーってないんだけど、心がけていることがひとつあります。

聞かれたことは絶対にお答えする。

どんな質問でもわかりませんという言葉で終わらせないようにしています。例えば、「こんな病気になったらどんな制度がありますか?」と聞かれてその場で答えられなかったとします。

そしたら、私は絶対にそれを宿題にさせてもらいます。そして絶対にお返事をすることにしています。まぁそれが哲学的な話であると絶対がないから困っちゃうんだけど、それでもきかれた質問には私が答えられない質問であればだれなら答えてくれそうか、そこまでたどり着く道筋まではお答えするようにしています。

多分、それがソーシャルワーカーとしての私の約束できる唯一だからかなって思います。

最後になんで、私のサイトにたどり着いたのか聞いてみた

「社会福祉士」「ブログ」ってひっかかったのだそうです。そりゃそうだ。検索するんですね・・・。それでMSWの記事を多分いくつか読んで看護師の話ができていていたらしく・・・イヤ、私、看護師の話なんてしたことない。

まぁそれでも検索して探してくださったんですね。どうもありがとうございました。

結局、はじめて取材を受けてきた感想のまとめ

この取材のサイト掲載は数日後、私のチェックが入ってからすぐなんだそうです。これで看護師さんにMSW、しいては社会福祉士とはなんぞやということを伝えられたらいいなって思っています。MSWをうまく使えない医療職はもったいないと思いますね。

一方、こんなちっぽけなブログでもみれくれる人はみてくれているんだと励みになりました。ブログを書いていて、社会福祉系の話はやっぱり反応が悪いのでどちらというと本気の備忘録という気持ちでいましたし、これからソーシャルワーカーを目指す人の役になれば・・・と思っていました。地味でいじめにも合いやすい仕事です。

でも、少しでも多くの人にこの職種を知ってもらえたら、これから増えていく後輩たちのためにもなるのだと信じています。

今後もソーシャルワークの話を書き続けようと思っています。

他職種にもソーシャルワーカーってどういった仕事をしてるんだかわかってもらえるブログにしていきたいと思います。

とても小さな取材だったんですが、やっぱりコツコツ地味に社会福祉士普及活動を続けていこうと思いました。とてもよいモチベーションアップになりました。今はいろいろ忙しいのですが、落ち着いたら介護保険について!とか認知症の理解!とかそういうのを書きたいと思いました。これからもがんばります。よい機会を与えてくださった会社さん、ありがとうございました。またソーシャルワーカー記事を読んでくださっているみなさまありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします!