先日、知人のクリニック受診におつきあいしました。そこは心療内科で彼女は大抵家族か私に同行を求めてきます。数ヶ月に一回のことなので、とにかく横に座っています。しかし、その日だけなぜか違うクリニックに行くことになりました。
なぜ違うクリニックだったのかというと、かかりつけ医の事務担当のミスで処方薬がなくなってしまう5日後の診療予約になってしまったという話。
薬がないのは困るので、お薬情報をFAXにしてもらい違うクリニックで薬を出してもらおうという話になりました。
そして、当日。もちろん、初診時に私が同席することなどないのですが、今回は薬の処方だしと同席しました。
診察中
医師:症状は?
知人:かくかくしかじか
医師:お薬手帳は?
知人:忘れました。
医師:ではおクスリは出せません。おかえりください。
軽く沈黙が流れたあと
私:お薬の情報お手元にあるんですよね。 お薬手帳がないからと言ってその対応はいかがなものでしょう。
医師: 診療情報提供書が届きませんでした。
私: それはこちらと先方のやりとりでこちらの落ち度ではないかと思いますが。そもそもクスリの処方のみを依頼しているはずですし、それで受診可能ときいたから予約を取らせていただいていますよね。
医師: お薬の名前覚えていますか?
知人:(半泣き)多分、これとあれとそれと。
医師:それは薬品名で薬の名前ではありませんよね。それじゃあわかりません。(しれっと横を向く)
私:ジェネリック(後発品)ではないのですから、調べればわかることでしょう。
医師:あなたには聞いていません。
私:(あ、それは納得)
知人:(自宅に連絡をして調べ始める)
医師:それ、そとでやってもらえます?
私:(血管切れる1分前)
退出時、多分ドアバーン!してしまっている気がします。
この流れの怒りポイント
多分予想するに、お薬の情報についてこのクリニックは事務が良い感じにやりとりするテクニックがなかったのだと思います。
事務が連携下手もしくは新人
診療情報提供書とは文書料がかかるので、基本的にかかりつけ医に知人が受診をして支払いをしないとなりません。ただ、後付けFAXと書いたとおり、先にかかりつけ医がお薬の情報のみこのクリニックに情報を流すぶんには問題ありません。そのあたりクリニック間でうまく連携がとれていなかったのだと思います。処方薬の情報交換などソーシャルワーカーレベルで行なっています。
え?違法?
いいえ、違法ではありません。外来はしらないけど。入院する機会があったら、ご自身またはご自身代筆でサインした書類をよくみてください。個人情報の取り扱いについてサインをしている可能性が高いです。また本人の承諾があれば情報開示はしなければなりません。ソーシャルワーカー的個人情報保護法についてはまた。
医師 頭でっかち
ここは医師に問題があります。ものの言い方を心得ていない。精神疾患を抱えている人を馬鹿にした態度が見えてしまっている。
馬鹿にしてもいいんです、人間だもの(パクリ)。でも顔に出しちゃダメ。上からもダメ。自分の負の感情を相手にバラしてはいけません。医師だから。しかも仕事中でしょ?
この医師に関していえば、ジェネリックは知りませんと彼女に言ってのけました。しかし彼女が伝えたのは薬品名であり、ジェネリックでもありません。そもそもそのクスリは
ジェネリックだしてねーよ!
と大声で言ってやろうと思いました。
それにジェネリックくらい知っておけ!です。ジェネリック知らないは言い訳になりません。以前、知人がジェネリックでてから(覚えるのに)大変なんだーと言っていました。そう覚えるのに大変。要するに覚えなければならないことです。勉強せーや!馬鹿じゃないの?
その医師の診察のおかげで彼女は過呼吸を起こしました。
そのクリニックはロジャーズ法*1とうたっていたので大丈夫だろうと思っていましたが、とんでもない!あれがロジャーズ法ならロジャーズは草葉の陰から号泣です。
処方箋
腹が立ったので、薬さえわかれば文句ないのかと私が彼女に薬の種類を列挙し、3種類を見つけだしました。それを医師にみせました。
医師:では、その薬をだします。いつもはどれくらい処方してもらっていますか?
知人:4週間です。
医師:じゃ4週間。
私:(診療もせずに、お薬だすんかー!しかも4週間もーーー!)
私の頭はぐるんぐるんです。
お会計
これがムカつくんだけど、おおよそ3,000円。何がムカつくって、こんなひどい目にあってこのクリニックにはおおよそ10,000円入るんです。人を傷つけて発作起こさせて1万円。医療保険は3割が本人負担で国が7,000円負担。国にも謝れ!ちゃんと診療した報酬が診療報酬です。
イライラっとしているときに
事務:「あ、4週間分ではなく3週間分でいいですか?」
私:「初診だから2週間しか出せないということであればそちらのいいようにどうぞ。」
事務:「いえ、4週間後お休みなので予約とれないんですよね」
私:「予約しませんから」
完璧に知人の存在を忘れる私。
処方されたお薬
3種類とも違う・・・。彼女は鬱病なのであって統合失調症ではない。お会計時には気付きませんでした。 彼女も飲んだことのないお薬の名前にキョトンとしていました。彼女は泣きそうです。仕方ないから、二日ほどは我慢です。幸い彼女の病は薬がないと幻覚がみえるといったタイプの病気ではないので、日曜日我慢して月曜日に会社を休んで受診です。
怒りのまとめ
久しぶりに声をあらげてしまおうかというくらい腹が立ちました。殴れるものなら、ただでさえブサイクなその顔をフルボッコにしてやりたいと思うくらい怒りがこみ上げてきました。
問題なのは、この医師の態度です。精神疾患患者が怒ると「精神病んでるから」泣いても「精神病んでるから」というその対応です。精神疾患を持っているから人は怒るのではないし、泣くのでもありません。嫌なことをされたから怒るし泣くのです。病気ありきではなく感情ありきです。
何度でもいいます。
病気だから泣くのではありません。悲しいことや辛いことがあるから人は泣くのです。悲しむのです。彼女の場合は、たまたま精神疾患というおまけがついていただけです。
あいつに言いたい。
スティグマを与えているのはお前だ。学べ。人の心を。永遠に答えがでない命題を日々学べ。
と、先ほど知り合いの精神科医に文句を言ってスッキリました。私たちはムカつくと医師サーチ(医者の名前をググって経歴と保持資格を確かめるヤツ)です。
彼女には家中の掃除をしてもらいました。たまに薬が出てくるとかがあります。案の定、ギリギリ2日分は出てきたとのこと。少しホッとしました。これからは服薬管理はちゃんとしようね。
*1:来談者中心療法では、カウンセラー側の知識の量や権威は不必要とされ、それよりも、カウンセラーの態度、すなわち、無条件の肯定的関心、共感的理解、自己一致をどう実現するかが重視される。カウンセラーの態度条件を満たすためには、カウンセラー自身の自己実現が求められる事となる。さらに、後期のロジャーズや現在のロジャーズ派においては、プレゼンス(人がそこにいる事)という概念が重視されるようになった。引用元:https://ja.m.wikipedia.org/wiki/来談者中心療法