40歳からのブログ MSWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。雑記。旅行記。軽く福祉。

ブックカフェで今さら「嫌われる勇気」を読んでみた

たまたま待ち合わせまで1時間ほどあったので、大好きなブックカフェで最近話題の「嫌われる勇気」を読んでみました。

 

嫌われる勇気

ドラマで放映されていてその内容が学会に怒られてしまったという意味で再ブレイクの本なのかな?なんて思いました。発売当初、私は自己啓発本疲れにより、自己啓発本の匂いがする本を拒否してしまう傾向にありました。目を通した気はしますが読んではいなかったので腰を据えて読んでみようと思ったのでした。

読んでる途中眠くなってきた

この本をバイブルとしている人が多いかもしれないので、こんなこと思ったらフルボッコにされるかもしれない・・・とは思いますが、途中からやっぱり眠くなってきてしまいました。私は自分に合ってない本に出会うと眠くなります。

私が拾ったトリガーワード

私の読書スタイルになってしまうのだけど、とりあえずこの本から私が必要なんだろうと思われる文章や単語を拾い出してみました。私が自己啓発本だと思われる本と向き合った時はこんな感じです。

世界はどこまでもシンプルである

人は今日から幸せになれる
人は今日からでも幸せになれる
世界はどこまででシンプル
青年は先生を論破しようとしていた

世界はシンプルであり、誰もが幸せになれる

お前はその程度の人間
という現実

あなたが世界を複雑にしているだけ

みな客観的世界に住んでいるのではなく、自ら意味付けした主観的世界に住んでいる

世界がどうかではなく自分が如何なのかが問題
世界を直視できる勇気があるかどうか
人は変われる
幸せになれる
トラウマを否定する
全ての悩みは対人関係
他者の課題を切り捨てる
世界の中心はどこにあるのか
いま、「ここ」を真剣に生きる

彼は幼い頃から強い劣等感を持っていきてきた
自己嫌悪
他者の幸福を祝福できない

アドラーは個人心理学
カーネギー
一生を費やして人間とその潜在能力を研究した偉大な心理学者
過去は関係ない

過去の原因ではなくいまの目的
目的論
外にでないために作り出された症状
原因論である限り誰もが変われない
トラウマは明確に否定
自分の経験によって決定されるのではなく経験に与える意味によって自らを決定する
対話から答えを導き出す
ソクラテスのパラドクス
あなたはあなたのままライフスタイルを選び直す
勇気づけというアプローチ
自慢する人は劣等感を感じている
不幸自慢
健全な劣等感とは他者との比較の中で生まれるのでなく理想の自分もの比較から生まれる
同じではないけど対等

こんな感じ。同じ言葉もでてきますが、わたし的にはこれでよいのです。

これらをしっかり理解したらこの本は卒業です(勝手に)。

 

これって心理学なの???

これは心理学なの?という疑問が生じてきました。私は心理学の定義は文字のまんまで「こころ」の学問であって、客観的に測定可能であり観察可能な行動として表出された心的現象を対象とする学問だと教わってきた。この本はあくまでも考え方の話をしていて、アドラー心理学というものがほかの心理学とどう違うかまでの理解を求めていないように感じた。認知行動療法の際の読みものよう。

専門的な読んでみたいけど、そこまで時間あるかしら。

 

感想

この本の表紙を見たとき、「嫌われる勇気」を持とう!みたいな本かと思いました。確かにそんな感じの内容なのかもしれないけど、もともと捻くれた考えを持っている私は

嫌われる勇気が必要だと考えている人は、現在あまり人に嫌われていない人だろう。なんて幸せな人たちなんだろう。私なんて職場でもプライベートでもそもそも好かれてないから、嫌われる勇気とかなくてもすっかり嫌われちゃっている。

職場では仕事上、大抵何かのトラブルに巻き込まれているし自分勝手な医師やモンスターペイシェントの間で身動きがとれない。嫌われる覚悟なんてしてる暇はない。そんな感じで職場では大抵の医師に嫌われていたし煙たがられていたと思う。

プライベートでは家庭環境からトラブルことも少なくない。そして、理路整然と保護者会で意を唱えては陰口を叩かれている。

嫌われる勇気を持つ前に嫌われてる人(私)も手にとるのかなぁ。

そんなことを思いました。

ここに書かれている内容の是非は置いといて、これが心理学だと思う人がいそうなのでそれは危険だと思いました。

実は私はこの本が出るまでアドラーがそんな有名だなんて知りませんでした。フライト、ユングに並ぶ三代巨匠?なんて全然知りませんでした。だって、どの心理学の教科書にもなっていなかったんだもん。三大っていうくらいから心理学概要という教科書にのっててもおかしくないと思います。

私の周りでこの本をバイブルとしている子が多いので大きな声では言えませんが、私には必要ない本だと思いました。タダで読んでるのにこの高飛車加減・・・。

f:id:halynsmak:20170302062522j:image

そんなこと言ってる割に、続編のほうが余計気になります。幸せになるのも勇気が必要なんだ~と興味津々です。ただ、「幸せでないのは自分でその状況を作り出しているから」というような内容だったらちょっと怒ってしまうかもしれません。内容同じじゃん!的なそんな感じ。時間があったら読んでみたいと思います。