トピック「PTA」について、まさにどうするか家族会議
私の住む地域もほかの地域も大差はないと思いますが、「一人一役制度」というものがPTAにはあります。
一年に一回は誰でも何か係をやってくださいねという強制参加のPTA制度です。年に一度なのでまぁいいかと思ってきたのだけど、さすがに最近はPTAが、私自身の心の負担にもなってきたので3月で退会しようかどうか考えていたのでした。
PTAが任意団体であること
それは数年前に一回ニュースか何かでとりあげられていた記憶があります。何故覚えているかというと私がその少し前にPTAを辞めると宣言したことがあるからです。
5年前PTAを辞めようと思った理由
保護者会の時間が無駄に長い
役員きめるだけでゆうに1時間。こちらは仕事は半休にして参加しているのでこれ以上時間はさけない。息子が小学2年生のときいい加減終わらせたいと思い、進行役のママさんを差し置いてその場を仕切ったことがあります。結果役員をやることにはなりましたが、仕事に間に合ったのでよかったです。
言葉の暴力だと感じる発言が多々ある
さすがに保護者会は毎回参加できません。何故なら平日開催だからです。かといって欠席するとペナルティが課せられます。
それはみんながやりたくないと最後の残り物役が周ってくることです。これにはさすがに怒りがこみ上げて直接抗議しに行ったことがあります。 しかし、
「みんな平等なんだからあなただけ特別扱いしない」
とバッサリ切り捨てられました。
私の言い分なのですが、専業主婦が暇だとは一言も言っていません。ただ、私はひとり親の世帯主であるので仕事があるときは、やはり仕事優先になってしまいます。また休むと勤怠に響きます。それに子供や自分自身の急な用事なども含めて有給はとっておきたい。
そのセリフを言った人は専業主婦でしたが、
だったらアナタの旦那さんに保護者会のために会社の会議休んでくださいと言えますか?
という話なんです。
私は9~18時勤務ですが、専業主婦はある意味フリーランス。そもそも親が2人そろっている時点で我が家とは違う生活スタイルなので、平等という言葉をどういう意味で使ったのか不明です。人間みな平等ってことでしょうか。
「イクメン会」って結構つらい
私の住む地区には、お父さんもPTAに参加しているんだよという趣旨の「イクメン会」という会が運動会限定で組織されています。もちろん父親のいない我が家は不参加です。そんなとき
「お宅は参加できないのよね」
と嫌味を言われたことがあります。そりゃ「イクメン」ってメン=男性でしょ?我が家の男性は息子のみ。その息子はまさに運動会に参加真っ最中です。イク児されているメンズって意味ではないでしょ。
これを言葉の暴力と言います。
こんなことをいう人が親というのはどうしたことだろう・・・という疑問マークが頭をよぎって軽く傷つきました。後日むかついちゃって(引火するのが遅すぎた)、PTA燃やしたいと思ったものです。
「イクメン会」に参加できない家庭があることを知ってもらいたいものです。
やめたいと思っていたけど続けていた理由
それでも、ちゃんと役員や係はやっていました。それでも、母親に「PTAをやらないことで子どもがイヤな思いをする場合があるのでは」と言われたので、係だけでなく役員もやりました。確かにひとり親というだけで軽く嫌味を言われるこの地域。何があるかわからないと思い、コツコツとできることはやっていました。 ただでさえ、仕事や育児でストレスを抱えることもあるのにPTAは私にとっては怒りと恐怖の対象でしかありませんでした。ただ、母親のいうとおり何かあっては困ると思って今まで続けてきていました。
なぜ、今回PTAを辞めようかと思ったのか
昨年はどうしても仕事の関係でPTAイベントに参加できなくなってしまいました。すると今度は「一人一役をやらなかった人」向けの強制イベントのお知らせがやってきました。これはもっとハードルが高く、日曜日一日中講演会を聞いてその感想文を書くことでした。休憩はあると思いますが一日は無理です。なんとなくつるし上げられている気分です。確かにできなかったんだから仕方ないのかな・・・。でも、やらなかったのではなくてできなかったんだよ・・・と心の中で言い訳しました。
そもそも今年は、やれる係にしてもらうことはできず頭を抱えていました。私自身、これ以上PTAに合わせることができません。また精神衛生上よろしくないことも多くあります。でも、なぜ、こんなストレスを抱えなければならないのかそちらが疑問です。
今回の役員決めは入学式直後に行われました。やはり役員決めに時間がかかり仕事にはいけませんでした。おかげでボーナス減算です。PTAにかかわっていると収入に響く経験をしました。
改めてPTAとはどういった組織なのか見つめなおしてみる
平成28年度 重点活動目標
PTAの健全な発展と子どもたちの幸福な成長をはかることを第一義とする本会の目的に基づき、全都会員の期待に添うべく時代に即応したPTA活動を展開し、使命達成を基本方針とする。
<活動目標> 本会則第3条、第4条および第5条の理念に基づき、次のように平成28年度の活動目標を設定する。
(1) 中学校教育の発展・向上を目指して、子どもの適性・能力に応じた教育の実践が着実に展開されるよう、東京都教育委員会等への要請活動を行う。
(2) 単位PTAならびに地区P連の抱える共通課題の把握に努力し、その解決にむけて東京都の連合体組織にふさわしい活動を展開する。また、その活動を通して連合体の意義を未加盟の地区へ伝え、加盟数の拡大を目指す。
(3) さまざまな社会の変化に対応し、時代にあった協力体制の創造に努める。 PTA活動の初心に回帰し、子どもの教育の原点は家庭にあるということを再確認し、家庭の教育力を高めることで、学校・地域・行政と手を携えて、より良い社会人を育成することを目標とする。
心豊かな子どもを育てるPTA活動の推進
※東京都公立中学校PTA協議会より引用
運動会や合唱コンクールのサポートなどPTAが行なっている活動は多くあってPTAの有意義性は感じています。ただ、PTAの活動が強制参加であってさらに精神的に本会員を追い詰めているという矛盾はどうしたものかと思います。
前回気になった息子の学校での出来事
PTAの活動の中に子どもの安全を守ることや教育者と保護者が助け合い、子どもの健全な育成を推進するという事柄があります。
しかしあまり教育者と保護者は協力し合っていないと思います。
話はそれますが、私自身いじめにあった経験があるので、言葉でも身体でも息子には「いじめに参加した時点で有罪」と物心ついたころから言い聞かせています。1人に対して複数名で対立しそこに息子がいた場合、どちらに正義があったとしてもムスコが複数派にいた時点でそれすら私の怒りに触れます。
しかしそうした私の育て方が悪かったのか息子がいじめる側に回ったと学校から連絡がありました。よく話を聞いてみると 息子の友達が女の子にちびとからかわれたので友達がブスと彼女に言い返したら、その女の子が登校拒否をしたというのです。
でも、なぜ息子がいじめる側になったと教師に認識されたのか息子に聞くと、側にいて助けることをしなかったからという理由だそうです。何故助けなかったのか念のためにきいてみたところ、
「ちび」→「ブス」→「泣いて帰る」
この流れで誰をどう助けていいかわからなかったし、そのやりとりの間は息子の認識では10分もなかったそうです。どちらにしても教師にそう認識させてしまった以上は仕方ないと思って親らしくなんとか無理やり説教をしました。
ただ、その出来事で教師からの事情聴取で居残りをした息子の帰宅は19時近くでした。PTA的に子供の安全面でどうなんですか?
運動会や合唱コンクールなどの運営があるのはPTAのおかげ的にそこだけクローズアップされていますが、こうした健全な子どもの育成という面ではどういう考えでいるのだろうと疑問に思いました。
今後どうしていくか
息子が小学生になり中学生になってすでに7~8年が経過しようとしています。 息子が小学生のころはPTAの存在は大きく感じ、退会はしたくても我慢していました。でも、息子が中学生になった今、PTAに入会している意義を見いだせずにいます。
PTAに積極的に参加している人はPTAの退会を考える人間を非難するかもしれません。でも、それなりの理由があるということも理解してもらいたいと思います。
個人的にこうしてもらえるといいと思う点
例えば、ベルマーク個人作業は在宅ワークのように自宅作業にしてもらえたら私は毎年やります。でも、一日講演会などは正直罰ゲームでしかないと思います。
できる人ができることをする組織になってもらいたいと思います。
これから もう少し制度を調べると思います。またPTAの役員さんにコンタクトを取ろうと思っています。やめる辞めない以前に、できないことはできないことや退会のメリットデメリットも話できる役員さんなのかどうか問い合わせをして判断したいと思います。多分この地区ならではの洗礼は受けそうですが、仕方ないと思っています。むしろ係や役員をやりますと言って当日ドタキャンのほうが組織として迷惑なのではないかと思います。
地域によって違うとは思いますが、私はこうした理由でPTAを辞めるかどうか悩んでいます。
ちなみに。私は福祉職でボランティア活動などもいくつか行ってきています。でも、基本は無償労働反対派です。