40歳からのブログ MSWの日常

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心理診断法について 田中ビネー知能検査

個別式知能検査にあたる検査について 田中ビネー知能検査は改訂が数回あり、今回は第5版となる。

13歳級まではそれまでどおり、生活年齢と精神年齢の比によって知能指数を算出するが、成人級では精神年齢を廃止し、偏差知能指数を求める。

特徴

問題の入れ替えや合格基準の見直しを行い、現代の子供の発達に適した尺度になっていること、13歳級までは精神年齢、知能指数を、成人級は偏差知能指数を算出できるようにしたこと、成人級については領域別に偏差知能指数の算出によって知能を分析できるようにしたこと、1歳級以下の発達を捉える指標「発達チェック」を用意したこと、検査への動機づけを高めるために検査用具のカラー化や大型化を行ったこと、検査結果を一望できるアセスメントシートを採用したことなどである。

結果の読み方

生活年齢14歳未満と14歳以上で異なる。

14歳以下では、知能構造やパーソナリティの特徴などに配慮する。

また合格問題数のバラツキが多い場合は問題ごとの成功と失敗のバラツキを検討するなどをし、

14歳以上になると、反応内容や検査態度などにも注目する。こうして、多角的に検査結果を検討することが重要である。