40歳からのブログ MSWの日常

ソーシャルワーカー備忘録。雑記。旅行記。軽く福祉。

私を知ってる人にどうしても伝えたいことがある 名医という言葉に要注意

ずっと前に、アメブロ時代にも何度か文句を言ってたことがあるのだけど、どうしても本日コンビニでうっそだぁ~って思ったことがあるので、書いておきます。新人医療ソーシャルワーカーさんにも知ってもらいたい話です。

※雑誌名、本の内容などは若干フィクションです。

今日の私のお昼時間に発見したある本

もともと、私は昼はおかゆにコンビニのカフェオレで済ませています。あまりにテンションが下がると、買ったコーヒー片手にコンビニ雑誌類をジロジロみるくせがあります。要するに疲れていたのです。そんな疲れた昼下がり・・・「〇〇Dr推薦!こんな医療にだまされるな!(仮)」という本を発見しました。

実際にそれは私の知り合いの知り合い程度の仲の医師が共著で出していた本なので、題名も冊子名もふせておきます。バラたら、今後プライベートで首を絞められてしまいます。でもあまりに内容がひどくてこれを信じた高齢者はどうする!と思ったので、私を知ってる人向けに話をしたいと思います。

その本の内容は、

  • こんな治療はダメ
  • がんになったら。抗がん剤は〇〇がんだったら大丈夫

などなど、まぁ高齢者が読んだら、まぎれもなく一切薬を飲まなくなったり、若い人でも治療に行かなくなってしまう内容でした。

ハルさんがよく使う言葉「怒(オコ)だわ!」

ハルさんはたまにLineで「怒だわ!」と言ってくることがあります。怒っているという意味らしいです。私もこうした本には「怒だわ!」と言いたいです。

TVでみかける「名医」。私はこの名医のでるTVを観ている両親をみて、正直やめてくれといいたいときがあります。

最近、TV・本・雑誌。さまざまな媒体が健康について取り上げています。でも、それはあくまで「TV・本・雑誌」であって医師ではありません。医師は生もの(生きてるんだよ)です。私は医師がみんな素晴らしいとは思っていませんが(お医者さんごめんなさい)、やはり、医師は人であり、一概にその医師がいい悪いは診療を受けてみなければわからないと思います。診療受けたってわかんないのに(心の声)。

だけど、TV・本・雑誌では「~な医師はダメ」だとか「この薬はダメ」だとか、その本を読んでいる人たちがそれぞれ全く違う人間だということを大前提には考えていないような気がします。

何が「怒だわ!」なのか

そもそもその知人の知り合いが名の知れた名医でないのに、名の知れた名医になってしまっていること。コンビニでその本を読んでいたら、その人の顔写真があったのです。なんか見たことある名前と顔だなぁと思って、知人に確認を入れました。

知人:「あ。それ知り合い」

前からその医師の人物像を聞いていたし、どこまで言っていいかわからない(個人情報の観点から・・・)んだけど、私からすると治療件数や術件数、症例検討をかずこなしている医師ならまだしも

「おまえーーーーーーーーーーーー!!!!!」

と個人的にはもの申したいと思っていただけに、コンビニからよぼどその医師のクリニックに電話して文句言ってやろうかと思うくらい「怒(オコ)」でした。なんで、名医と呼ばれるようになったかの経緯を聞いていただけに余計、腹がたったのだと思います。

以前、相談された話「名医にかかったんだけど、ひどい目にあった」

ある人が本でとある名医をしり、一年半の予約を待ちやっと受診できたのだけど、診察が雑で薬の処方だけですぐ返されたと激怒していました。私は黙って聞いていましたが、MSWとして言わせてもらえば、本だけを信じて待ったあなたにも問題がある。ひどい目にあったと言っても、医師に何を期待したのか意味不明。まぁ病気を治してほしいという主訴でしょうが、その先生にかかったから治るという保証はないのであって、もっとその先生の評判など調べる方法はいくらでもあるので、調べてから行けばよかったのです。でも、確かに、最近、そうしたTVや本は多いよね・・・と思います。なので、その知り合いには「なんでも名医という言葉に飛びつかないようにね」と言ってその場は終わりました。 

いい先生・悪い先生

これは持論ですが、いい先生は「患者の話を聞く先生」悪い先生は「患者の話をきかない先生」と思ってる人が多すぎると思います。それと同様で、TVにでてるからすごい先生という認識はやめたほうがよいと思います。もちろん、そのとおりの先生もいると思います。しかし、全員がそんな名医だったらそもそもTVの収録に毎度毎度でている暇なんてあるわけないんです。だって、患者が待っているから。TVの撮影ってめっちゃ時間がかかります。出演者の入りがすこし遅れたり、2時間くらいの番組の収録の実時間を考えてごらんなさいという話です。TVにでている先生をみんな批判するつもりもないのですが、TVにでる=いい先生(名医)とは限らないということです。

本当に考えてほしいこと

我が家をとりあえず例にだしてみる

医者の書いた本は本当に数多くあります。例えば我が家の場合

トイレに「医者に殺されない47の心得」私はこれを赤本と呼びました。

それが置いてあったことがありました。当時の私は急性期病院(救急車がとまる病院)で化学療法の患者さん、患者さんご家族の相談に乗ることが多く、いろいろ考えることがありました。速攻、それに対する本、「「医療否定本」に殺されないための48の真実」という青本をトイレに置きました。

わが両親はひとつのことを信じると他のことを信じない性格であるので、両方の本をトイレにおいて、トイレのお供にしてもらうようにしました。

というかあまりトイレで踏ん張ってもらうと「ぢ」になりそうなのでやめていただきたいというのが本音ですが。

何が言いたいのかというと

一方聞いて沙汰するなと申しますが、なんでも鵜呑みにしないでね。ということが言いたいです。

正直、友達が「こんな本を読んだから、治療方針はこうします」なんていきなり主治医の意見より、本の意見やTVの意見を鵜呑みにしたら、説教です。風邪くらいなら、別にいいんだけど、精神疾患、大病、それこそがんなどの病気になりました→TVでみた名医にかかりたい→妄信なんてことになったら眩暈を起こすと思います。

この情報過多の時代、何を信じていいか本当にわからないと思います。私もわかりません。ただ、言えることはTVや本、雑誌で名医と言われている先生が名医かどうかの保証はありません。名医かもしれませんけど。

断言しますが、私が「怒(オコ)だわ!」と思った人は名医ではないと思います。多分、今後会う機会があると思うので、本人に向かってどういうことだ?と質問してしまうと思います。

何を信じたらいいの?って話ですが、何を信じたらいいかわからなくなったら、周りに相談です。できれば違う価値観をもった人などに話を聞くことをお勧めします。病院探し、医者探しも、何気に人生相談に似ていると思います。

なんか、駄文をダーーーーーーっとつづりましたが、リアルにおいおいと思ったので、私が大事だと思う人に理解してもらえればそれでいいです。

補足:外科医と内科医でもこれまた違います。