私には中1になる息子がいる。
かなり適当に育ててしまっているため、周りから見たらダメなシングルマザーとその息子と言われかねない。私はハルさんに
人という字は人と人が支え合って
(by 金八先生)
とか教えるより
人という字は人と人とが支えあって…
さらにたくさんの人を踏み台にしてできている!!
かたや入るという字は…
やっぱりたくさんの人を踏み台にしてできている!!
(by 暗殺教室11巻)
暗殺教室は私とハルさんの愛読書。私は漫画が大好きで私のiPadは漫画でいっぱい。
そのような意見に近いことを教えてきてしまったように思う。
特に言葉に出して教えた覚えはないけど、私の普段の言動から、そんな子に育ってしまったような気がする。
日本には悲しいかなヒエラルキーの連鎖というものがあって、富裕層の子供は並大抵のことがなければ、富裕層だし、貧困層の子供は並大抵のことがなければ貧困層のままだと思う。そんな考えを持っている私。
うちは、貧困とまではいかないけど、私のお金の使い方が変わっている。私が低所得層がすることとは思えないわけのわからないことにすぐチャレンジしてしまうためだ。
そんな私なので、ハルさんに対して
ごめんよ、こんな母親で
と思うことは毎日。でも、子どもの「ため」にとやりたいことを我慢すると私は卑屈になる。他の裕福な家庭に謂れもないやっかみを抱いてしまう心狭き人間。なので、自分が卑屈に生きないために、最大の努力をしている。こんなスタンスが世の人たちに受け入れられない場合が多くそれなりに陰口もたたかれ、ちゃんとその攻撃にうなだれることもしばしば(ただスタンスを変える気はないけど)。
なので、ハルさんに申し訳ないと思う気持ちは持っているし、それが消えることないので、ハルさんには小物類だけ贅沢をさせている。私の自己満足だ。
贅沢というより、私が使ったものをそのままおさがりとして渡している。
スニーカー
Tシャツ
時計
そしてスマートフォンだ。
ハルさんは2年前からiPhoneを持っている。私はここに数年ずっとiPhoneを利用していて、iPhone4、iPhone6、現在iPhone7plusという利用状態だ。どれもこれもAppleStoreで購入しているのでSIMフリーの機種。なので現在は格安SIMをいれて月々980円の使用料でハルさんに持たせている。
これは非常に便利で、ハルさんが外でどこにいるかすぐわかるし、電話にでなければ、iPhoneを探せでiPhoneを大音量で鳴らす。早よでろ!
しかし・・・現在のハルさんのiPhoneは高校生も真っ青な状態だ。
表
中が透けて見える。そう、中から光が・・・。
裏
あなた、誰かに撃たれたの???
本人曰く「点字ブロックに落とした」
今、私の手元にはiPhone6が余っている。これを売るか売らないか、ハルさんのiPhoneを見るたびにどうしようかと思う。